更新日：2014.09.04

急に涼しくなりました。爬虫類館ではボイラーを点けて暖房をする必要があるくらいです。皆様いかがお過ごしでしょうか。

去る8月11日に、ミズオオトカゲが亡くなりました。野毛山に来て14年目でした。

彼女は2000年にマレーシアからの貨物便に紛れて日本にやってきてしまいました。3週間飲まず食わずだったので半分干物のようになっていたことを覚えています。当時私は担当ではなかったのですが、当時の担当者がお湯につけてやると、ごくごくと飲んでいました。すぐに元気になり、先代のミズオオトカゲが亡くなってからは展示個体として元気な姿を見せてくれていました。

2009年頃から産卵もしていました。ミズオオトカゲは単為生殖をするかもしれないといわれていたので(つい最近一般の飼育者が実際に単為生殖で繁殖に成功したそうです)、人工孵卵も行いましたが、残念ながら子トカゲが孵化することはありませんでした。

昨年夏に仮設爬虫類館に移動してしばらくしてから食欲をなくし、痩せてきました。抗生剤を打ったり・・・。

流動食や肉を飲ませたりしたのですが、リニューアルした爬虫類館に引っ越して約1か月で残念ながら亡くなってしまいました。とても数奇な運命をたどった彼女、冥福を祈りたいと思います。