更新日:2026.06.17何の赤ちゃん?
何の赤ちゃん?

このかわいらしい動物、いったい何の動物の赤ちゃんでしょう?
犬?
レッサーパンダ?
アライグマ?

正解は、タヌキの赤ちゃんです!
金沢動物園では今年、数頭のタヌキの赤ちゃんが保護されてやってきました。
まだ生まれて数週間と思われる赤ちゃんですが、すでにタヌキの特徴の目の周りの黒い縁どりがうっすらと出ていますね。
タヌキは横浜市内でも数多く生息し、意外と人々の生活の中にとけ込んで暮らしているのです。
もし、あなたの住む街の道端でこんなかわいい動物を見つけたら、どう思いますか?
「迷子になって、親とはぐれてしまったのかも?」
「怪我をしているかもしれない!」
やさしい人は手を差しのべてあげたくなるのではないでしょうか。
でも、ちょっと待ってください!
赤ちゃんだけが取り残されているように見えても、実は親が近くにいるかもしれないのです!
タヌキは親が餌を探しに行っている間、子どもたちだけで残り、親の帰りをじっと待っています。
それを迷子と思い、人が連れ去ってしまう。
これらは誤認保護と呼ばれ、毎年傷病鳥獣担当を悩ませる種のひとつです。

保護された子タヌキは、飼育員が親の代わりとなって育て、生後半年ほどのおとなのタヌキと変わらない大きさになったら、自然へ返します。
しかし、人がどんなに手をかけて、一生懸命育てても、親タヌキによる子育てには遠く及びません。
特に、すでにタヌキのお母さんによって一定期間育てられた子タヌキは、自分のことをタヌキだとちゃんと認識し、どんなに優しく接しても人のことを非常に怖がります。
本来、自然の中で親タヌキによって生き方を学びながら育つはずの子タヌキが、人の手により獣舎の中で育たなくてはならなくなるのです。
もし、道端、側溝、草むらなどで、タヌキの赤ちゃんを見つけても、助けたくなる気持ちをぐっと抑え、近づかずにその場を離れてあげてくださいね。

また、「1頭弱っている子がいるみたい」「もしかして怪我をしているのかも」など心配になるかもしれません。
しかし、鳥もタヌキも他の動物たちも、自然環境の中では、かならずしも生まれてきたすべての子がおとなになるわけではないのです。
「かわいそう。」と思うかもしれませんが、それが自然本来のあるべき姿。
基本的に人は手を出さずに、自然の営みに任せましょう。
雨により水没してしまいそう、カラスに狙われている、車にひかれそうなど、どうしても気になる場合は、その場からあまり離れていない草陰などの安全な場所に移してあげてください。

病院担当