更新日:2020.05.24世にも奇妙なカメの卵
更新日:2020.05.24
世にも奇妙なカメの卵
タイトルはワケわかりませんが
4/12にヘサキリクガメが孵りました。
今年度、爬虫類館で始めて孵ったのはヘサキリクガメでした。
なんと幸先いいことでしょう。きっと、園長もご満悦のことで気が代わるかもしれません。
2月に孵った個体の時は、朝爬虫類館で一人衝撃を受けていましたが、今回はある程度孵化を予測していたのでしっかり受け止めることができました。
それでも三度見しましたけど。
実は、今回孵った個体は2月に孵った卵と同クラッチのものになります。同じ日に産卵したのに孵るのに2ヶ月の差があります。
どこかで、2年度連続繁殖だと喜んでいる職員もいますが(僕です)、不思議なことです。
なぜ、同じ産卵日なのにこんなにも差が出るのか、鳥類ではまずあり得ないことです、孵化に数ヵ月の差があったら後に孵った個体は巣に誰もいない可能性だってあります。成育には不利なはずです。それは、爬虫類でも同じはずですが、なぜか飼育下のリクガメではよく見られます。不思議です。
野生では別々の個体が産卵した卵が特定の時期に一斉に孵化する種類もいます。それもまた不思議です。
誰か、この不思議な現象をなぜ飼育下と野生で異なるのか解明してください。
そして、それをこっそり僕に教えてください。
それを僕は、堂々とガイドで偉そうに話したいと思います。
ブログの大半が孵った個体の話をしていませんが、孵化したヘサキリクガメは順調に成育していきそうです。
飼育展示係 大滝