更新日:2018.04.20実は受精卵だったヤマアカガエル
更新日:2018.04.20
実は受精卵だったヤマアカガエル
日に日に園内で見られる昆虫や小動物たちが増えて写真を撮りまくる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
先月ご紹介した身近な生きもの館のヤマアカガエル産卵ですが、未受精卵だったようですとご紹介しておきながら、すいません。オタマジャクシが大量に孵りました。
ブログを書いた次の日に、それまでまん丸だった卵が細長く伸びてきました。これ細胞分裂が進んでいる時のカエルの卵の状態だよな~と思っていたら・・・
あれよあれよという間に大きくなり、産卵後1週間で孵化しました。
2月に園内の池で産卵を確認した時には産卵当日に2つに細胞分裂をして卵割した卵を見ているのですが、3月末の生きもの館内はその時よりも水温が高く、卵割が進みすぎて細胞分裂をしているのが分からなかったようです。なにせ1個が2個、2個が4個、4個が8個と倍々に進んでいくので、恥ずかしながら一つ一つが小さくなりすぎて見えませんでした。
こんな感じでたくさんのオタマジャクシが水槽内を泳いでいます。
餌には草食熱帯魚用のペレットやウーパールーパー用ペレットを与えています。あげればあげただけ食べつくし、お腹がパンパンになっています。立派な体格のいい子ガエルになって上陸することでしょう。
これで完全室内水槽飼育で、日照時間と温度をコントロールしての繁殖データが取れました。今度はこのオタマジャクシを子ガエルとして上陸させ、成体まで育てて次世代の繁殖までつなげることが出来れば累代飼育繁殖技術の確立と言えるでしょう。それを目標に飼育し続けていきます。
(飼育展示係 桐生)