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ワサビの左角のその後の写真

更新日:2025.10.10ワサビの左角のその後

更新日:2025.10.10

ワサビの左角のその後

20244月頃にワサビの左角が折れてしまうトラブルがありました。

 

あれから1年半...ワサビの左角はどうなっているでしょう!

見てみましょう~

 

じゃん!!

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折れた当初と見比べてみると・・・

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だいぶ伸びました~~!!

角自体、全体的に太く長くなっていますね!

 

折れた当初はもう伸びないかもと心配していましたが、しっかり伸びてきてくれてよかったです。

 

オオツノヒツジはオス・メス共に角を持っています。オスは大きく湾曲して伸びる特徴的な角が生えてきます。一方、メスは2030cmほどの短めの角がややまっすぐ伸びてきます。

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(上:オス角 下:メス角)

 

オオツノヒツジの角は、「洞角」です。頭蓋骨の突起が直接角の芯になっており、中は空洞です。闘争などで破損しない限りは、生涯を通して抜け落ちることはありません。

ウシ科やシカ科の動物で見られる角です。

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この角を使って角突きという力比べを行います。角突きは繁殖シーズンにオスがメスをめぐって見られる行動です。

他にも、群れ内での力関係の構築する際にも行うため、オスだけでなくメスも行います。

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(↑角突き前の助走の様子)

そのため、ワサビの角が折れてしまったときは群れ内での関係性が大きく変わってワサビの立場が弱くなってしまうのでは...と心配していましたが、角も順調に伸びてきてそのような影響はみられておらず安心です。

オオツノヒツジは群れで生活する生き物です。力関係を決めるための闘争などでこうしたハプニングも発生してしまうことも多々あります。群れを形成し、生活していくということの大変さを少しでもご紹介できたでしょうか。

 

今後も、伸び続けて無事に成長しますように...!!

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佐藤