更新日:2021.09.24母であり、娘でもあります
母であり、娘でもあります
現在、メスの群れは6頭で暮らしています。
群れは2つの家族から成り立っています。
1つは、チャグの家族。もう1つはザビコの家族です。
(チャグ一家。右からコハル・チャグ・ウタマル)
(ザビコ一家。右からザビコ・ノゾミ・ソラ)
チャグの子供はコハル。コハルの子供はウタマルです。
現在、コハルは子育て真っ最中です。自由気ままなウタマルと、おおらかに見守るコハル。あまりべったりな親子関係ではありません。チャグは7月上旬まで、息子のタイヨウの子育てをしていましたが、タイヨウがオスの群れに引っ越し、今はのんびり暮らしています。
(口いっぱいに牧草をほおばるウタマル(右)とコハル(中央))
チャグの家族は、どちらかというと自由な親子関係で、べったりの時もあれば、個々に行動している時もあります。
もう一つの家族、ザビコ一家。ザビコの子供はノゾミ、ノゾミの子供はソラです。
産まれて1カ月ほど、人工哺育で育ったノゾミですが、母親のザビコとの関係も良好で、ザビコとノゾミはいつも一緒に行動していました。
(生後2か月のノゾミ(左)とザビコ。)
そんなノゾミも2020年に初めての子供のソラを出産。出産後はソラのそばを片時も離れず、とても仲の良い親子になりました。
(いつも一緒のソラ(左)とノゾミ(中央)。チャグ(右)もくつろぎ中です。)
ソラも1歳4か月を過ぎ、大人のメスへと成長中です。ノゾミから離れて、1頭で過ごすことも増えてきました。ノゾミはどうしているかというと、母親のザビコと一緒にいました。
母親としてのノゾミではなく、娘のノゾミの顔です。
(ザビコ(前)とノゾミ(後ろ)。2頭で仲良く休憩中。)
ソラを出産する前は、ザビコの後をついてまわっていた甘えん坊なノゾミが、出産、育児を経て、強く、たくましい大人のメスに成長しました。
ソラの子育ても落ち着き、ノゾミも安心したのでしょうか。ザビコ母さんとのんびりする余裕ができたようです。
最近はザビコ、ノゾミ、ソラの3世代でくつろぐ様子も多くみられます。こちらの家族は、団結型のようです。
娘から母になり、力関係も変わりました。それでも、自分の母親は、なんとなく心を許せる存在なのでしょうか? 朝、獣舎に行くと、ザビコ一家とチャグ一家は2つのグループに分かれています。大きくなった娘が小さくなった母親とくつろいでいる姿を見て、ほっこりとした出来事でした。
さとう
~おまけ~
年齢を重ねたチャグ母さんとザビコ母さん。
最近は、2頭で仲良く過ごしていることが多いです。
(ザビコ(左)とチャグ(右)。最近、仲が良い2頭です。)