更新日:2026.08.26夏の夜の夢(3)
夏の夜の夢(3)
無事に育っていたカラスウリの蔓は、だいぶ高い所まで伸びているものの、花が咲きそうな気配はありませんでした。
SNSなどを見ていると、「近所の公園でカラスウリが咲いていた」という記事がいくつか出ていて、そろそろ咲く頃なのではないのか?と思いながら毎日見ていました。
そしてイベント当日の朝、その蔓を見ると......
![]()
▲いちばん高い所とその下に花芽が出ています(上向きに出て先が球状になっているのが花芽)
ついに出た花芽。しかしイベント当日になって出たつぼみはまだ咲きませんでした。
イベントにご参加のみなさんにはご覧いただけませんでしたが、カラスウリはそれから1週間、まさに期の熟すのを待つかのようにつぼみを温め続けました。
そして1週間後の夕方、つぼみはついに開きはじめました。
カラスウリの花は夜だけ咲きます。夕方から開きはじめて、暗くなった頃にその花びらを大きく伸ばします。そして一夜のうちにしぼんでしまいます。
![]()
▲花びらから細くてこまかい形のもしゃもしゃしたものが伸びていて、暗い中にボーっと浮かび上がる花は枝先に腰掛ける妖精に例えられます
最初の開花から9日間にわたり、毎晩1-2輪の花を咲かせて、花芽は尽きました。しぼんだ花は花柄からポトリと落ちます。あれ?実は?
![]()
▲しぼんだ花はヒラヒラを他のものに引っ掛けていることもありますが、基本的にまたたたんで収めます
カラスウリは雄株と雌株に分かれています。この開花していたカラスウリは1本の蔓で、雄株だったんですね。カラスウリの花は夜に咲いて、甘い匂いを放ちながら、月明かりにぼんやりと輝く白い花に飛んでくるスズメガ(蛾)を待っています。夜に飛んでいて、長いストローのような口で空中にホバリングしながら蜜を吸うスズメガでないとカラスウリの蜜を吸うことができず、それゆえ雄花の花粉を顔につけたスズメガが雌花に行って受粉させる確率を高くしています。
園内にカラスウリの雌株があるのに気づかなかったのか、園内にはなくて他の場所のカラスウリに受粉できたのか、その辺りは不明ですが、今度は慌てずにカラスウリの実がなっていないか探してみようと思います。
またリニューアル後に、生きもの観察のイベントがあるのか、カラスウリは生えているのか、無事に育つのか、イベントの夜に咲くのか、ハードルがたくさんありますが、覚えていたらちょっと先ですがご期待ください。
[桐]