更新日:2021.03.19がらがらどん?
更新日:2021.03.19
がらがらどん?
「あー、がらがらどんだ!」。オオツノヒツジの展示場で良く聞く言葉です。なんじゃ、そりゃ?と思っていた私。調べてみると、絵本に登場する、大きなツノを持ったヤギのようです...。ヤギ?おーい、ちびっ子たち、オオツノヒツジですよ。
大人の方にも良くヤギと間違えられます。なぜでしょう?普通、ヒツジと言われて思い浮かぶのは、ほのぼの広場にいる家畜のヒツジのようなモコモコの姿でしょうか。
モコモコではないオオツノヒツジがヒツジに見えないのも、納得!
オオツノヒツジをはじめ、野生のヒツジには夏毛、冬毛があります。換毛の季節、ホワッとした、柔らかくて暖かさそうな毛が抜けて、粗い堅そうな毛が見えてきました。
ジュタロウ、全体図はこんな感じのボロボロ状態...。
オオツノヒツジでは夏に向けて抜けてしまうこのフワフワの毛が、家畜のヒツジは毛糸などに利用するために、改良されています。(オオツノヒツジは家畜ヒツジの祖先種ではなく、野生のヒツジです。)そのため、家畜のヒツジは人の手による毛刈りが必要になります。
人の手を煩わせないオオツノヒツジたちはというと...、
ごしごしと岩やフェンスに体を擦りつけて、自ら毛を抜いてくれます。ますますヤギに間違えられちゃう?
これからしばらく、毛がボロボロの状態の換毛の季節となりますが、これも彼らの正常な営みです。家畜のヒツジとは違う野性味を感じていただける季節限定の姿です。
はんざわ