更新日:2022.02.20金沢ZOO産のシオ・コショウ
金沢ZOO産のシオ・コショウ
個体識別おさらい編第2弾です。前回はコショウの紹介をしましたので、今回はコショウの妹のシオです。
さて、この2頭のお母さんはコヨシ。お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、カンガルーの愛称はお母さんの名前からヒントを得て、名付けることが多いです。『コショウ』にはコ・ヨ・シの文字が全部入っていて、中々いい名前を思いついたなと思ったのですが、その次が思い浮かばず。すでにコショウが居るし、姉妹仲良くと願いを込めて『シオ』でいいか!という経緯で、彼女の名前は『シオ』にしました。
シオはちょっとしたエピソード↑がある個体なので、詳しくは過去のブログ(2020年2月20日『ちびっこカンガルー、シオの誕生秘話』)をご覧ください。こんなこともあり、シオを見るたび「大きくなったね~」と感慨深くなります。
さて、まずはシオとコショウを見比べてみましょう。
コショウ(左)のしっかり角度がついた前髪に対し、シオ(右)は緩いM字の前髪になっています。鼻筋は比較的似ているかな、と思います。
横顔はこんな感じ。
M字の前髪は何頭もいますが、それぞれ微妙に違った『M』なので、ちょっと比較。
シオ(左)の平たいMに比べ、エル(右)のMは遠くの海岸線に漂うカモメのよう(伝わりますか??)です。
また、小さい頃(↓は2019年12月)は♡の鼻がチャームポイントでしたが、
最近は若干幼さが抜け、鼻の色味はやや変化しました。
すっと通った鼻筋と、まふっとした上唇が個人的にはおすすめポイントです。
お母さんのコヨシ(左)に比べると、優しい目元は似ていますが、まだまだ幼い印象の顔つきです。
とはいえ、見比べたくても前髪なんて遠いところにいたら見えないし!という方に、朗報です。
通常、カンガルーの後肢(後ろあし)の指の付き方は、こちら。
ヒトの親指にあたる第1指は無く、第2~5指がこのように並んでいます。特に第5指は第4指に沿う形が通常です。しかし、シオの場合は、左の第5指がなぜか外側を向いています。
このポイントさえ覚えていれば、たとえ後ろを向いていてもシオを判別することが出来ます!顔のアップが撮れたら、引いた写真も1枚撮っておくと後から見分けることが出来るかもしれませんね。
個体識別おさらい編、いかがだったでしょうか?需要があれば第3弾もある、かも。
(しばた)