更新日:2022.01.14タイヨウ、強い子にな～れ！
タイヨウ、強い子にな～れ！
オス群れの最年少、タイヨウ。
毎年、繁殖期の11月～1月頃まで新入りの若いオスが受ける洗礼があります。
（タイヨウです。ツノが立派になったでしょ？）
お見合い相手として選ばれなかったオスたちは、群れの一番若いオスをメスに見立てて、追いかけまわすのです。
予想通り、タイヨウは先輩オスたちに追いかけてられています。
（タイヨウ（左）に付きまとうパル（右）。タイヨウ、迷惑そうにしています。）
（「俺たち、お見合いできなかったよ～！！」左からマンサク、パル、オーキッド。）
でも、1日中ではありません。エサを食べたり、くつろぐ時間の方が長いので、ご心配なく。
毎年見られる光景ですが、今年は例年と少し違います。
例年ですと、リーダーのオスがメスに見立てられた若いオスのそばに常にいるので、若いオスは必然的に他のオスから守られることになります。
なので、比較的追いかけまわされることは少ないのです。
（2020年の繁殖シーズン。当時のリーダー、ヨッチャン（左）が新入りだったリンタロウ（右）のそばにいつもいました。）
しかし、11月にリーダーのジュタロウが急逝し、現時点でオス群れにはリーダーは不在です。その為、若いオスを守る存在が不在というわけです。
タイヨウは、追いかけられることはもちろん多いのですが、最近は、他のオスたちに立ち向かってツノ突きをして応戦しています。
守ってくれる存在がいないなら、自分で何とかするしかないとタイヨウは思ったのでしょうか？
（しつこく追い回すパル（右）に対して、ツノ突きをして応戦するタイヨウ（左）。）
数カ月前まで、他のオスたちに対してビクビクして、逃げ回っていたタイヨウとは思えないほど、たくましくなりました。
少しずつ経験を積んで、たくましく成長していってほしいです。
繁殖期が終わるまで、あともう少し。
タイヨウ、頑張るんだよ！
（「何かおいしいもの、ちょうだい！」相変わらず甘えん坊のタイヨウです。）
さとう