更新日:2021.01.15ボクは何歳でしょう？
ボクは何歳でしょう？
オオツノヒツジのオスの象徴の立派なツノ。
この立派なツノになるまで、５～６年かかります。
オスの年齢は、ツノの大きさを見れば、おおよそわかります。
というわけで、金沢動物園のオオツノヒツジのオスの中で、立派なツノを持つ７歳のフジノスケをモデルに、ツノの大きさの成長具合を見ていこうと思います。
（2013年７月９日生まれのフジノスケ。立派なツノをもつ、マイペースなナイスガイです。チャームポイントは左唇上にある傷です！）
1枚目は生後1か月のフジノスケです。生まれた時は、ツノは生えていません。生後2.3か月でツノが生えてきます。
ツノが生えてくると、赤ちゃんの顔立ちから子供の顔立ちへと変わってきます。
そして、グングンとツノは伸びていきます。
1歳になりました。ツノは15cmぐらいまで伸びてきました。
大人のメスを一回り小さくした感じです。体つきも1年でかなり大きくなります。
2歳になりました。ツノが一番成長するのもこの時期です。1歳の写真と比べると、ツノの太さも長さもかなり違うことがわかります。メスと違い、ツノの付け根が太く、立派になってきました。ツノの凸凹の模様がはっきりしてくるのもこの頃です。
3歳です。ツノが少し前にカールしてきました。大人のオスらしい表情になってきました。
4歳。ツノがきれいに前にカールしてきました。はっきりしていたツノの波状の凸凹も、ツノ突きが多くなることもあり、かなり削れてきました。（個体によって、凸凹の差はあります。3歳頃から徐々に削れて行く場合が多いです。）
5歳。ツノの先端が前上にカールしています。ほぼ完成形になります。体も成長に伴い大きくなります。
6歳。ツノの大きさは5歳の頃とほぼ変わりません。このころになると、ツノの成長の変化がわかりにくいのですが、少しずつ伸びています。ツノ突き（オス同士だけでなく、柱や木にもツノ突きをします）がさらに多くなり、ツノの凸凹がほぼなくなり、表面が磨かれて、ツルツルになっています。
そして、現在7歳のフジノスケ。貫禄が出てきました。ツヤツヤだったツノは、年月の経過と、ツノ突きの影響で、少しツノが削れて、へこんでいる部分もあります。
現在、オスは最年長の10歳のヨッチャンを筆頭に、1歳のリンタロウまで7頭の群れで暮らしています。
ツノの大きさの基準がわかると、この子は何歳ぐらいかなと想像がつくと思います。
では、最後に問題です。
ボクは何歳でしょう？
ツノの大きさの違いがわかると、体の大きさが同じくらいでも、どちらが年上なのかも見分けることができます。
1歳のリンタロウと2歳のパル。体の大きさは同じくらいですが、2歳のパルのツノの方がカーブも大きくて太く、長いので見分けがつくと思います。
（手前・・・2歳2か月のパル。奥・・・1歳4か月のリンタロウ）
さて、問題の写真の「ボク」。何歳かわかりましたか？
ツノが前にカールしていますね。と、いうことは・・・・。
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正解は、3歳でした。モデルは、2017年5月2日生まれのマンサクです。
正解した方は、かなりのオオツノヒツジ通です！
ぜひ、本物のオオツノヒツジで、確認してみてくださいね。
さとう