更新日:2026.08.06【野毛山物語⑩】インドゾウの、はま子さん その1
【野毛山物語⑩】インドゾウの、はま子さん その1
皆さんこんにちは!
前回までのブログでは、野毛山動物園のこれまでの歩みについてご紹介してきました。
今回からは、75年間の歴史の中で野毛山動物園を支えてきてくれた動物たちの思い出を、振り返っていきたいと思います。
トップバッターは、52年間の長きに渡り野毛山の地で暮らし、横浜市民の皆さんに深く愛された、インドゾウ・はま子さんについてのお話です。
はま子さんは昭和26年4月17日、インド・カルカッタから野毛山遊園地(現野毛山動物園)に来園しました。
はま子さんの来園は、戦後混迷期を過ごしていた人々の明るい話題となり、また横浜に初めて来たゾウとして市民の大歓迎を受け、野毛山遊園地には連日多くの来園者が訪れたそうです。
名前は一般公募され、3,564通の応募がありました。
最終的には、その中で一番応募数の多かった「はま子」に決定したのですが、他にも百合子、タイ子、春子、神奈子、富士子、みなと等、様々な名前の応募があったと記録に残っています。
こちらは遠足での集合写真。
後ろに、はま子さんが写っています。
横浜市民の皆さんの中には、親・子・孫三世代に渡って、はま子さんと記念写真を撮られた経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
またこちらは、はま子さんの体重測定の様子です。
昭和28年に計量法交付1周年を記念して初開催されてから数年間に渡り、毎年計量記念日に実施されていました。
ちなみに、昭和30年の測定では、体重2,172kgとの記録が残っています。
昭和32年には、はま子さんの初代飼育係、高橋定吉さんの退職に伴うお別れ会が開かれました。
高橋さんは元々サーカス出身で、長年ゾウの飼育に携わられてきた方でした。
はま子さんが来園した昭和26年4月からはゾウ舎裏に奥様と住み込み、熱心にはま子さんの世話を行い、「ゾウおじさん」として親しまれていました。
さて、はま子さんに大きな変化が訪れたのは同年8月。
はま子さんのお腹の下を通り抜けられるくらいの小さな仔ゾウ、マリコが来園したのです。(続く)
※野毛山動物園は、令和9年1月7日より、リニューアル工事のため休園となります。
(飼育展示係長 伊原)