
更新日:2025.03.17ただいま製作中!(サクラの薪)
ただいま製作中!(サクラの薪)
富岡総合公園の隊門近くのサクラ並木は、海軍さんが植栽したものです。
樹齢は、軽く70年は超えています。毎年、樹木医さん達に診断をお願いして、それに沿って手入れをしています。
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樹木一般にそうですが、強剪定等により枝葉の数が減ると「ひこばえ」や「胴吹」といって根元や幹の途中から枝を出します。
植物が光合成をする器官は葉ですので、枝葉が減ると光合成量すなわち養分の生産が減少します。
伐採前の樹勢が弱かったり、お日様が当たらない環境だったら出てきませんが、ひこばえや胴吹は、取り急ぎ枝葉を出して、緊急事態に備えようとする樹木の生理現象です。
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富岡総合公園のサクラは、道路沿いの皆さんがよく利用される場所に植栽されています。
大量の枝葉をつけたままにしておくと、老木がその重量を支えきれなくなって、強風時に倒木や落枝の危険性があることから、まず低く仕立てて安全を確保します。
その上で、ひこばえや胴吹といった新しい枝を育てていくことによって若返りを図っています。
(ひこばえや胴吹等は樹形が崩れる要因になるため、お庭等では切られることが多いです)。
結構な量を切ったな💦と思われるかもしれませんが、上のような背景がありますことご理解いただけば嬉しいです。
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本日はサクラの処置で出た発生材を使って、園地作業員のAさんが薪を作っております。

まずはチェンソーで、長さを整えます(おおよそ長さ30㎝ぐらい)。

次に斧で後述する薪割り機に乗る程度に割っていきます。

こちら、薪割機です。

凡そ直径10㎝内外の太さに割っていきます。最終形はアイキャッチ写真ぐらいです。
こちらの薪は絶賛販売中です。
詳細はこちら↓桜の剪定枝(薪状)の販売|お知らせ|ブログ|富岡総合公園公式サイト|公益財団法人 横浜市緑の協会
富岡総合公園のサクラ、開花はまだですが、花芽も多くついています。見頃までもうすぐです。
楽しみにしていてください。