
更新日:2025.07.20庭園散歩【2025年7月20日】
庭園散歩【2025年7月20日】
本日は、朝から快晴。夏本番の暑さです。
10時から「庭園散歩」を開催しました。
講師はこども植物園元園長 六浦 勉さんです。
▼本日の資料
▼ボタンクサギ(シソ科)~休憩所前~
落葉低木。以前はクマツヅラ科に分類されていましたが、現在はシソ科に分類されます。
ボタンのような半球状の花と臭気のある葉を持つことが名前の由来です。美しい花を咲かせますが、繁殖力が強いため植える場所には注意が必要です。
▼カキノキ(カキノキ科)~休憩棟前~
▼ミツバ(セリ科)~もみじ坂~
香草野菜です。霜に当たると枯れるため一年草として扱います。直射日光が苦手で半日陰を好みます。半日陰で育てたほうが、葉も柔らかく風味がよくなるようです。
▼アキノタムラソウ(シソ科)もみじ坂~
6月~11月にかけて青い花を咲かせる多年草。名前の由来は不明です。
▼タケニグサ(ケシ科)~もみじ坂~
多年草。果実の様子が平たく薄い竹の葉のような形状のため「タケニグサ」と名付けられました。果実をアリが餌として収穫し、必要な種子枕を採取したのち、種子をいろいろな場所に廃棄するため広く繁殖します。
▼サンショウ(ミカン科)~山野草の小径~
落葉低木。昨日、「土用の丑の日」にウナギを召し上がられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。ウナギに山椒粉をかけるのは意味があります。ウナギの血液には微量な毒があり、山椒粉をかけることで解毒できるためと言われています。
ここで「平賀源内とウナギ」のお話。
夏に脂ののったウナギが売れず、困った店主が平賀源内に相談します。すると源内は「本日、土用の丑の日」という看板を店先に掲げます。それを見た客たちから、ウナギを食べると元気になると評判が広がり、「土用の丑の日に」ウナギを食べるようになったそうです。
▼クリ(ブナ科)~果樹園~
落葉高木。栗の花が咲くころは、穂状の雄花が目立ちますが、結実した雌花は次第に大きくなり、イガらしくなってなってきました。
▼キキョウ(キキョウ科)~北遠路~
秋の七草。自生種は日当たりのよい草原で見られましたが、日本ではそのような場所が少なくなったため、現在では絶滅危惧種になっています。万葉の時代から愛されたキキョウは、品種改良を重ねられてきました。現在の庭園で園芸品種をご覧いただけます。
▼オミナエシ(オミナエシ科)~北遠路
キキョウと同じく秋の七草。別名「女郎花」。同属で、よく似たオトコエシ「男郎花」があります。オトコエシノほうが男性的に見えるため「男郎花」と呼ばれるようになりました。
▼ノリウツギ(アジサイ科)~北遠路
アジサイの仲間で円錐状な花が咲きます。花にように見えるのはしべが退化した装飾花で蕚片です。両性花には蕚片がありません。材は、紙漉き用の糊として利用されています。
▼ミナヅキ(アジサイ科)~四季の花苑~
ノリウツギの園芸品種です。
▼フロックス(ハナシノブ科)~中央花壇~
初夏から晩秋まで長く開花する宿根草です。
▼エキナセア(キク科)~中央花壇~
初夏から、晩夏まで開花を楽しめる宿根草です。
▼中央花壇の様子
暑い日差しを避けて日陰を散策していると、ときおり爽やかな風が通り抜け、少しの涼を感じることができました。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
次回の庭園散歩は8月17日(日)10:00~になります。
お申し込みは8月8日(土)9:30~
来館また電話で受け付けます。
皆様のご参加をお待ちしています。