
更新日:2025.10.19庭園散歩【2025年10月19日】
庭園散歩【2025年10月19日】
本日10時より「庭園散歩」を開催しました。
講師は横浜市こども植物園 元園長 六浦勉氏です。
テーマは団栗(どんぐり)
▼テキスト
▼クヌギ(ブナ科)~果樹園横~
落葉高木。低山地や里山に広く分布しています。殻斗(かくと)が、もじゃもじゃしているのが特徴
▼コナラ(ナラ科)~山野草の小径~
落葉性高木。低山地や里山に広く分布します。
▼カキノキ(カキノキ科)休憩棟前
落葉小高木。日本や中国、韓国に在来種が多く自生しています。熟した果実は品種により甘柿、渋柿になります。
東北では渋柿が多く、関東以西では甘柿が多く自生しています。神奈川では、王禅寺で禅寺丸という不完全甘柿が発見されました。
▼サザンカ(ツバキ科)~もみじ坂~
常緑広葉樹。10月の終わりから初冬にかけて咲きます。
▼タイアザミ(キク科)~もみじ坂~
別名トネアザミ。日陰の草地などに自生します。花は横からうつむきがちに咲き、葉や茎には鋭いとげがあるのが特徴です。
▼ウドの果実(ウコギ科)~もみじ坂~
多年草。黒い果実の中に4~5個のタネが入っています。
▼ホトトギス(ユリ科)~山野草の小径~北園路~
多年草。園内では日本自生種やタイワンホトトギス、シロバナホトトギスなどが見られます。
▼シロヨメナ(キク科)~山野草の小径~
多年草。日陰の草地に見られます。
▼シロヤマブキ/果実(バラ科)~果樹園~
落葉小低木。園内には同じ仲間でヤエヤマブキがありますが、こちらは蕊(しべ)が退化しており受粉できないため結実しません。
▼ススキ(イネ科)~北園路~
多年草。別名、尾花。秋の七草です。かつては茅葺き屋根の材料になっていたこともあり「カヤ」とも呼ばれていました。
▼イチョウ/ギンナン(イチョウ科)~憩いの小庭~
落葉高木。街路樹や公園樹として植栽されています。
▼フジバカマ(キク科)~憩いの小庭~
多年草。秋の七草。花の形が袴に見えることが名の由来といわれています。奈良時代に薬草として日本に渡来しました。
▼ミシマサイコ(キキョウ科)~憩いの小庭~
多年草。根に柴胡と呼ばれる生薬成分を持ち、古来から漢方薬として用いられています。現在は絶滅危惧種に指定されています。
▼ワタ(アオイ科)~憩いの小庭~
一年草(自生地では多年草)。コットンボールの繊維は木綿糸の材料になります。
▼チャノキ(ツバキ科)~四季の花苑~
常緑低木。茶葉の材料です。加工方法で緑茶、紅茶、ウーロン茶などさまざまなお茶になります。
▼ノコンギク(キク科)~四季の花苑~
多年草。各地の山野で最も多くみられる日本固有の野菊です。地下茎で殖えます。
雨がちらつき始めたタイミングで、無事「庭園散歩」が終了しました。
木の実や秋の七草、ホトトギス、キク科の仲間など、秋の植物を満喫した観察会でした。
ご参加していただいた皆さま、ありがとうございました。
次回は11月16日(日)10:00~
もみじ祭りスペシャルです。深まる秋のなか、紅葉し始めた植物を観察します。
お申し込みは11月8日(土)9:30~、お電話または来館で受け付けます。皆さまの参加をお待ちしています。