
更新日:2025.02.16庭園散歩【2025年2月16日】
庭園散歩【2025年2月16日】
本日、10時より庭園散歩を開催しました。
講師は、元横浜市こども植物園 園長 六浦勉さんです。
今回のテーマは「冬の花木と早春の草花」
花が少ないこの時期に、園内を彩る美しい花のご紹介です。
▼資料
園内のツバキが見頃を迎えています。
日本に自生するツバキは、主にヤブツバキ、ユキツバキ、リンゴツバキ、サザンカなどがあります。日本海側にユキツバキ、太平洋側にはヤブツバキが多く分布します。他にも葉が金魚のような形をした椿や、枝垂れるもの、枝ぶりが雲竜型など、さまざまな品種があります。
豊臣時代、秀吉は茶の湯に好んでツバキを使いましたが、江戸時代に入り、花後に花ごとぽとりと落ちるさまから、「首を落とす」不吉な花とされるようになりました。
▼カンツバキ(ツバキ科)~園内~
▼ツバキ'侘助'(ツバキ科)~園内~
▼ウメ(バラ科)~園内~
原産地は中国。奈良時代に実を薬用にするために渡来しました。青梅の実を燻製にして乾燥したものをウバイと呼び、熱さましや下痢止め、解毒などの薬として利用していたようです。
フクジュソウ(キンポウゲ科)~園内~
多年草。和名の福寿草には新年を祝うという意味があり、縁起植物とされます。
▼もみじ坂のフクジュソウ
日照時間が短いため、開花はこれから。
▼北園路のフクジュソウ
日当たりが良く、広々とした園内で見頃を迎えています。
▼エビネ(ラン科)~山野草の小径~
現在休眠中。花期は4月~5月。前年の秋に出た新芽はロゼット状態で冬越しします。春になると、新芽とともに花芽が伸長し開花します。
▼ソシンロウバイ(ロウバイ科)~憩いの小庭~
つややかな透き通る黄色い花は春を呼んでくれます。庭園のソシンロウバイは見頃を過ぎつつあります。
花期が長い植物
アメリカハナミズキやヤマボウシ、アジサイ、クリスマスローズなどは、花が長く楽しめる植物。実は花に見えるものは、総苞片(アメリカハナミズキ、ヤマボウシ)や萼片(がくへん)(クリスマスローズ)と呼ばれる部分です。花が結実した後も総苞片や萼片が残るため、花期が長いように見えるのです。
▼クリスマスローズ(キンポウゲ科)~四季の花苑~
▼アセビ(ツツジ科)~四季の花苑~
可憐な花を咲かせますが、全草毒草です。
朝から風もなく、温かい日差しに春を感じました。ご参加いただいたみなさまありがとうございました。
次回の庭園散歩は3月23日(日)10時からの開催になります。
受付開始は3月8日(土)9時半からです。
お誘いあわせの上、ご参加ください。