
更新日:2025.09.20オンブバッタ ― 小さな背中に、大きな物語
更新日:2025.09.20
オンブバッタ ― 小さな背中に、大きな物語
今日は公園で、草の上に"二段重ね"になっているバッタを見かけました。
このバッタの名前は「オンブバッタ」。 名前の由来は、見たままの姿から名付けられた、非常にわかりやすいものです。
親子かと思いきや、実はカップル。体の小さなオスが、大きなメスの背中に乗っている状態なのです。
メスの体長は約3〜4cm、オスはひとまわり小さく2〜3cmほど。草や葉を食べる草食性の昆虫です。
オンブバッタは夏から秋にかけてよく見られ、特に秋の陽だまりでは、ペアになった姿を目にすることが多くなります。 その愛らしい姿は、古くから俳句や童謡の題材にもなり、日本人にとって身近な秋の昆虫といえるでしょう。
小さな背中にもう一匹を乗せて移動する姿には、自然の美しさとユーモア、そして小さな命の懸命さが詰まっています。 見つけたときには、そっと足を止めて、彼らの小さな世界をのぞいてみてはいかがでしょうか。