
更新日:2025.09.07風に揺れるヌスビトハギの小さな花
更新日:2025.09.07
風に揺れるヌスビトハギの小さな花
9月に入っても厳しい残暑が続いていましたが、台風が過ぎたあとは、少しだけ秋の気配を感じるようになりました。
最近は、道端で花を見かけることもめっきり減ってきましたが、ふと足元に目をやると、淡いピンク色の小さな花がそっと咲いているのに気づきました。
こちらは「ヌスビトハギ(盗人萩)」という植物です。
名前だけ聞くと少し物騒な印象を受けますが、実際の姿はとても可憐で、草むらの中で静かに咲く様子には、控えめな美しさが感じられます。
ヌスビトハギはマメ科の多年草で、夏の終わりから秋にかけて、蝶のような形の花を咲かせます。
名前の由来には諸説ありますが、果実の形が盗人の足跡に似ていることや、知らないうちに衣服に種がくっついてくることから名付けられたそうです。
ちょっとした"ひっつき虫"ですが、それも植物が生き延びるための知恵。自然のしたたかさに、思わず感心してしまいます。