更新日:2026.09.18「ズーラシアの歩き方 ~アフリカのサバンナ編~」
「ズーラシアの歩き方 ~アフリカのサバンナ編~」
「アフリカの熱帯雨林」の密林を抜けると、いよいよズーラシア最大の広さを誇る「アフリカのサバンナ」ゾーンが姿を現します。
ここは、前のゾーンの終着点であるウガンダのジャングルから東へ進み、東アフリカ(ケニア、タンザニア)の大平原へと南下していくルートを再現しており、景観が劇的に変化していく様子を体感できます。
1 疎林からサバンナを見渡す「展望の旅」
密林(アフリカの熱帯雨林ゾーン)と草原の境界線にあたる「疎林エリア」には、アビシニアコロブスやアフリカンバードハウスが配置されています。
サバンナを見下ろす斜面に位置しており、視界を遮らない特殊なフェンス(インビジブルネット)を採用し、これから向かうサバンナの草原が見渡せるようになっています(現在は緑が繁茂してしまって、ほとんど見えなくなっています)
疎林エリア(ミナミジサイチョウ展示場)
インビジブルネットとフサホロホロチョウ
また、コロブスの展示場の手前にある「サバンナの遊び場」にある遊具は、木に登る動物の行動を子供たちが遊びながら体感できるようにデザインされています。遊具の一番上からはサバンナの草原を見下ろせるようになっており、これから訪れるサバンナエリアへの期待感が高まるようになっています。
サバンナの遊び場の遊具
遊具最上部からの眺め
2 多様な環境が織りなす「複合景観」
サバンナは単なる平坦な草原ではありません。エリア内には「草原」「疎林」「湿地帯」「コピエ(岩山)」「ふれあい」という5つの特徴的な景観が組み合わされています。
草原エリア(混合展示場)
疎林エリア(アフリカンバードハウス前)
湿地エリア
コピエ(岩山)エリア(ライオン展示場)
ふれあいエリア(アフリカンビレッジ)
ヒトコブラクダ(アフリカンビレッジ内)
最大の魅力は、これらが重なり合って見える「複合景観」です。たとえば、コピエ(サバンナの平原にある花崗岩で形成された島状の岩山)に佇むライオンの背後に、草原を歩くキリンやシマウマが重なって見える光景は、まさに野生のサバンナそのもの。イネ科の草地や点在する灌木、そしてコピエなどが、アフリカの多様な美しさを演出しています。
ライオンの奥に見えるシマウマ
ライオン(メス)の奥に見えるキリン
湿地から草原を臨む
草原の奥に見えるコピエを模したキリン舎
3 ズーラシア、感動の全面オープンへ
このゾーンは2013年と2015年の2期に分けて公開されました。2013年にコロブス、アフリカンバードハウス、バードショーエリアが、2015年に草原の混合展示場などが完成したことで、ズーラシアは45.3haという広大な敷地すべてが全面オープンを迎えました。4.6haもの広大な地を舞台に繰り広げられる、動物たちの躍動的な姿に圧倒されること間違いなしです。

ここでは『アフリカのサバンナ』ゾーン最大の見せ場である「混合展示場」をご紹介します。
混合展示場はズーラシアで最大の展示場で面積は0.8haあります。肉食動物(チーター)・草食動物(グラントシマウマ、エランド、キリン)の4種混合展示を通して動物たちの社会性を観察することができます。肉食動物であるチーターが、草食動物と同居展示できるのは、チーターが自分より大きな動物を襲わないという習性があるからです。そのため、逆にチーターが安心して展示場で過ごせるように避難場所などを設けています。
※2026年9月現在、混合展示場のチーターの展示はお休みしています
キリンとエランドの邂逅
退避場所でくつろぐチーター
また、展示場を挟んで東西両側(チーターの観覧ビュー側やバードショーエリア直下側)の観覧ビューからは、対面する観覧者同士が見えないように混合展示場の地形を馬の背のように中央を2m 程度高くし、雰囲気を損なわないように設計されています。ただし、南北方向(キリン屋内展示場側やクロサイ展示場側)には見渡せる視線を設定することで展示場の広大さを感じられるようになっています。
中央が小高くなっている混合展示場
クロサイ展示場からキリン舎を臨む南北の見通し
次回は番外編です。過去の連載ではお伝えできなかった、ズーラシア全体について、エリア外のトピックスなどをご紹介します。
過去の連載はこちら