
更新日:2025.08.17庭園散歩【2025年8月17日】
庭園散歩【2025年8月17日】
本日10時より庭園散歩を開催しました。
講師は横浜市こども植物園の元園長 六浦勉さんです。
立秋を過ぎ暦では秋ですが、午前中から30度に迫る猛暑の中、日陰を探して散策しました。
▼テキスト(秋の七草)
▼カキノキ(カキノキ科)~休憩棟前~
果実が肥大しています。カキノヘタムシガの食害により、多くの果実が落果してしまいましたが、そろそろ幼虫の発生は終わりを迎えます。今年は昨年より落果数が少ないようです。実りの秋が楽しみです。
▼ヒャクニチソウ(キク科)~休憩棟前~
「ジニア」として店頭に並ぶことが多く、その名の通り開花期間が長いため、初夏から晩秋まで楽しむことができます。
▼ミツバ(セリ科)~もみじ坂~
二年草。小葉3枚で一枚の葉となる複葉です。日陰を好み、直射日光が当たると葉が固くなり、食味も悪くなります。
▼ミョウガ(ショウガ科)~もみじ坂~
アジア原産の多年草ですが食用にするのは日本だけとか。「正倉院文書」に記載があるなど歴史が古く、花や若芽を食用にします。地下茎を広げて繁殖しています。
▼サンショウ(ミカン科)~山野草の小径~
雌雄異株で結実するのは雌株のみ。葉や果実は食用になります。
▼オトコエシ(オミナエシ科)~山野草の小径~
多年草の草本。秋の七草、オミナエシの仲間です。
▼ネムノキ(マメ科)~果樹園横~
落葉高木。夜になると葉が閉じ、眠ったように見える様から名づけられました。この時期、豆のさやのような果実が見られます。
▼ノリウツギ(アジサイ科)~果樹園横~
落葉広葉樹。別名ノリノキ。紙すきのために樹皮から糊をとったことから名づけられました。
▼オミナエシ(オミナエシ科)~北園路~
秋の七草。別名「女郎草」。万葉集に詠まれるほど昔から愛された花です。
▼キキョウ(キキョウ科)~北遠路~
秋の七草。オミナエシと同じく万葉集に詠まれ、昔はアサガオと呼ばれていました。
▼ハギ(マメ科)~四季の花苑~
秋の七草。万葉集で最も多く詠まれた花です。
▼カノコユリ(ユリ科)~四季の花苑~
花に鹿の子模様が広がることが名の由来。シーボルトがはじめてヨーロッパに持ち出し、人気を博しました。鱗茎は食用になります。
猛暑の中の庭園散歩でしたが、咲いている花は少なかったものの、果実を付けた植物を多く観察することができました。
ご参加して下さった皆さまありがとうございました。
次回の庭園散歩は9月21日(日)10:00~となります。
テーマは「秋の草花巡り」
お申し込みは9月13日(土)9:30~、来館またはお電話で受け付けます。
皆さまのご参加をお待ちしています。