俣野別邸庭園公式サイト

庭園の鳥の写真

更新日:2018.12.21庭園の鳥

更新日:2018.12.21

庭園の鳥

俣野別邸庭園はエサになるものがいろいろあるので鳥の活動場所になっています。

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▲事務室の横に来たシジュウカラ

シジュウカラ、メジロ、コゲラ、エナガは群れのようにいっしょに木を渡っていきます。これらの鳥はクモや木にいる虫を食べるのですが、同じ種類ばかりか違う種類までいっしょに行動しているのにはおそらく利点があるのだろうと考えられます。

春から夏までウグイスはオスが「ホケキョ!」とアピールするのに忙しい様子でメスは子育て、それぞれ単独行動が多いのですが、晩秋から冬は「チャッチャッ」と鳴きながらシジュウカラなどと同じ場所にいることがあります。ウグイスも虫を食べるので群れに入っているのでしょうか。

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▲事務室の横に来たウグイス

同じように虫を食べる鳥でも開けた地表を主に探し場所としているのはハクセキレイです。芝生にいる虫を探すのがお気に入りで、作業員が草むしりなどをしていると草を抜いたところに虫がいたりするのでそれをねらって寄ってきます。俣野別邸庭園を餌場にしているハクセキレイは職員の作業服を覚えているようで、同じ作業服を着て写真を撮っている人にも近づいてきます。

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▲「おい作業服、またちまちまほじくっているのか?」写真を撮っているだけなんですが。

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▲昨日芝刈りをしたので虫がいた様子

ハクセキレイは家族単位くらいの数羽でいっしょに行動することもありますが、ほぼ単独行動で虫を探すのがシロハラやツグミです。

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▲シロハラは冬の間、落ち葉の中でガサガサと虫を探しています。

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▲アクティブに虫探しをするツグミ

キジバトも落ち葉の上でガサガサしていたりしますが、こちらは植物食なので木の実草の実を探して食べています。

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▲近くで「ガサっ」と急に音を立てて人をびっくりさせることが

とにかく大きな群れでエサを探すのがムクドリ。芝生では主に虫を探していますが、木の実など植物性のものも食べるのでいろいろなところに出没します。

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▲駅前の大きな木を群れで夜間占領するなど目立つ鳥です

虫を食べる鳥で強烈なのがガビチョウです。それほど大きくない鳥ですがオペラ歌手よろしく大きな声で歌い「きれいな声で鳴いているのはなんという鳥ですか?」と聞かれることもありますが、外来種です。大きなイモムシをペロっと平らげる様子には驚かされます。

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▲トイレ棟前のつくばいで水浴びしていました

この季節に大きな声を出しているのはヒヨドリとモズです。ヒヨドリは虫も食べますが、どちらかというと植物食の割合が大きめの鳥です。あまり肉食系ではないのですが、やや体が大きめで性格が肉食系で、体格が同程度以下の鳥たちを乱暴に追い払うので野鳥愛好家の間では好感度が低めのようです。

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▲ツバキの蜜をなめていたのでくちばしが花粉の黄色に

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▲モズはワシ・タカやハヤブサとは違う仲間ですが、くちばしや爪の形や能力など「ミニ猛禽」のような鳥で、昆虫やトカゲ、カエルなどを「はやにえ」にすることで有名です。

ワシ・タカ類では最近トビが1羽この辺りをテリトリーにしているようです。トビは猛禽でもあまり生き物を捕らえない鳥で知られており、よく見られるのは動物の死体や打ち上げられた魚、ヒトのお弁当などをエサにしている様子なのですが、俣野別邸の上空にいるトビはクリハラリス(タイワンリス)を狙うなどしているということで珍しい「肉食系」トビです。

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▲お弁当にはお気をつけください。カラスは置いてあるものをくわえて持っていきますが、トビは背後に急降下して手に持っているものを足でつかんでさらっていきます。

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▲トビと同じタカ科のオオタカは生息数が少なくなっていますが、俣野別邸の近所にも生息しているようです

ハヤブサの仲間は最近、ワシ・タカよりもインコに近い種類であることがわかり、トビなどとは別の仲間に分類されていますが、肉食の鳥としてワシ・タカと似たところの多い種類です。今日はチョウゲンボウのメスが庭園の中を飛んでいましたが、あまりうまく飛べていない様子でした。

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▲俣野別邸の避雷針に何かが

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▲避雷針の先にとまるチョウゲンボウ

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▲周囲を気にしています

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▲ケヤキの枝にとまる

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▲サクラの枝にとまる

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▲ヒマラヤスギのてっぺんに

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▲キリのてっぺんに

キリ(桐)にとまっていた時は俣野別邸の2階から見ると富士山を背後にしていたのですが、2階に行った時にはもういませんでした。猛禽類はカラスたちによく追い払われてしまうので、同じ場所で長い時間見られることが稀です。

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▲最強の鳥、カラス(ハシボソガラス)はチョウゲンボウが木の上にとまっているその下で虫を探して食べていました

今日はジョウビタキのオスもいました。晩秋から初冬の頃に俣野別邸庭園辺りにいるようです。

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▲しばらく同じところにいたのですが、良い向きでフォーカスの合った写真がありませんでした......

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▲昨季来ていたメスのジョウビタキ

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▲昨季来ていたルリビタキのメス

冬から春にかけてはシロハラの他にホオジロやカワラヒワなどが見られます。

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▲昨季来ていたホオジロ

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▲カワラヒワ

アオジは草の種などを食べていますが、冬は草むらがスカスカになるので姿がよく見えます。小さな声でチーチー言っているのが聞こえたら姿を探してみてください。

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▲しかし枯草や落ち葉にカモフラージュする色なので見つけにくいのが実際です

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▲コジュケイはタイミングよく遭遇すると見られる鳥です。茂みの切れ目はすばやく通過します。これも外来種です。

いろいろな鳥が園内でエサを探していたり通過したりします。冬は落葉樹が葉を落としたり草むらの草が減ったりして見えやすいところが増えるので、バードウォッチングに向いていると言えるでしょう。

春から初夏にはフクロウも鳴きながら飛来するのですが、夜で撮影が難しく写真はありません。もしその季節の夜に近くを通りかかったら耳を澄まして「ホホ......ホホッホホッホ(ゴロスケホッホと言われます)」というオスの遠鳴きが聞こえるのを待ってみてください。

[桐]