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更新日:2019.02.04もうツバキが...

更新日:2019.02.04

もうツバキが...

まだまだ寒い日が続くと思っていたらいきなり暖かくなりちょっと拍子抜けしてしまいます。やはり暖冬なのか、植物たちも例年より早く活動を始めそうです。その証拠に?こども植物園事務所の斜め向かいの植え込みにある肥後ツバキ、いつもは3月に開花が始まるのですが、今年はもう花を咲かせ始めました。事務所前というある意味目立つ場所に生える、こども植物園の名木のひとつです(個人的にそう思っております...。)

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この肥後椿は「熊谷(くまがい)」という品種です。肥後椿はその名が表す通り熊本県に伝わるツバキの品種群で、肥後芍薬や肥後花菖蒲、肥後山茶花、肥後朝顔、肥後菊とともに肥後六花のひとつです。おしべが開いた状態(梅芯)であることがおおきな特徴です。葉の形や厚みも独特でヤブツバキとは異なります。ヤブツバキと積雪の多い日本海側に主に自生するユキツバキの交雑起源とされていますが、はっきりわかってはいません。

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こちらはとなりに育つヤブツバキの花。肥後椿とくらべると、おしべがまとまっています。花弁の開き方も幾分抱えぎみです。園内には自然観察林でもヤブツバキが見られます。よく見ると一株ごとに微妙な色の違いや形の違いがありますので、お気に入りの1本を是非見つけてください。