
更新日:2025.02.10【黄鴬晛睆】(うぐいすなく)
【黄鴬晛睆】(うぐいすなく)
『う~~寒い、寒い!』。
立春寒波が来ているようで、本当に寒い日が続いています(>_<)。
二十四節気では【立春】、七十二候では【黄鴬晛睆】(うぐいすなく)頃となりました。本来なら山里でウグイスが鳴き始める頃なのですけどね。
ウグイスは『春告鳥』(はるつげどり)の別名があるように、春を告げてくれる鳥です。咲き始めたウメの枝にとまって『初音』(はつね)を聴かせてくれる可愛らしい野鳥です。
花札にある『梅に鴬』(うめにうぐいす)のように、ウメにはウグイスがつきものなのですが、どうも最近はウメの花の蜜を吸いに来るのは『メジロ』が多いようです。長浜公園では、ウグイスの数よりも圧倒的にメジロの数が多く、見かける機会も多いです。
ウグイスは意外と地味な色をしてますよね?
鶯色(うぐいすいろ)と言われていますが、緑色からグレーに近いのが実物のウグイスです。それに対して、緑色が鮮やかで、目元の白抜きがなんとも可愛いのがメジロです。
来園者さんに『あの可愛らしい緑・鶯色の鳥がウグイス?』と訊かれるのですが、だいたいはメジロです。
まぁ、メジロの方が数も多いし、目立つし、可愛らしいから人気なんでしょうね~(>_<)
でもウグイスだって、少し色は地味でもよ~く見てみると、本当に可愛らしい目をしています!
そもそも、七十二候の【黄鴬】(こうおう)は『高麗鶯』(コウライウグイス)のことで、また【晛睆】(けんかん)という言葉は見た目が美しいという意味なので、本来は日本のウグイスを見て作られた言葉ではないようです。
私も昔から『ウグイスってちっとも黄色じゃないのに、何故、黄鴬(こうおう)って言うんだろう』って思ってました。コウライウグイスは鮮やかな黄色と黒色のツートンカラーの鳥で、中国では『黄鳥』『金羽』『黄伯鳥』などと呼ばれて春を告げる鳥とされていたようです。
本格的な春にはまだ少しかかりそうですが、来週は少し暖かくなる予報ですので、公園に散策に来ませんか?
ウグイスやメジロたちが、ウメ、ツバキ、サザンカなどの花の蜜を一生懸命吸いながら春を待つ姿に出会えるかも知れませんよ。
ご来園をお待ちしております。温かくしてお越しくださいね。
【おまけ】
ここのところ、長浜公園では【ジョウビタキ】も目撃されていますよ♪
鮮やかなオレンジ色と黒色の姿は、とってもカッコイイです!
お馴染みの【カワセミ】くんも早い時間帯に見かけるようです。
出会えると1日ラッキーな気分になります♪
早く暖かい春がやって来ると良いですね♪
『梅は咲いたか?桜はまだかいな』あと1ヶ月くらい経てば、こんな唄も思い浮かべる季節になるのにね。