
更新日:2025.09.01ペンギン達の餌事情
ペンギン達の餌事情
みなさんこんにちは。
毎日といっていいほどに猛暑が続いていますね。
(プールで泳ぐペンギン達)
フンボルトペンギンが野生で生息している南アメリカ大陸のチリやペルーは、日本と同じ温帯とされています。しかし地中海性気候の影響を受けているので、晴れの日はからっと乾燥した25℃前後の気温になります。
その点日本は湿度が高く、むしむしとしたお天気です。近年は暑さも厳しいときました。
いくらペンギンの中で暑さに強い種だと言われていても、ここまでだと快適には程遠いです。
野毛山動物園では、日除けやミストを設置して、陸に上がっている間も暑くなりすぎないように対策をしています。
(ミストと日除けを設置した展示場)
夏バテで食欲の落ちそうな暑さのなかでも、野毛山のフンボルトペンギン達は毎日しっかりとアジを食べてくれています。餌を食べてくれることは、元気かどうかの指標の一つになるので、飼育員はとても安心しています。
最後の一羽だったカズミの換羽も先日終わり、換羽期間で落ちていた食欲も元に戻ってきました。
(換羽の終わったカズミ)
野毛山動物園で与えているアジは、私たちの食卓に並ぶものに比べるとサイズの少し小さめなものです。冷凍されたアジのブロックを解凍してから与えています。
(ミントとバケツに入ったアジ)
冷凍アジのブロックの中には、ときどきアジじゃないものも入っています。
(今まで入っていたことのあるアジじゃないものたち)
きまって、なんだこれ?とでもいいたげな表情をするペンギン達。
プールに投げ入れると食べてくれましたが、手差しでは微妙な反応を見せました。
(とりあえずくわえてみるペンギン達)
最近では、お腹のすいたペンギン達が
こんなに高い擬岩の上から、、、
(アポロとマリン)
アジを求めて、、、
(アポロといち早くもらえたマリン)
迫ってきます。
(待ちきれないアポロ)
別の場所でも迫ってきます。
(高いところからアピールするアサヒ)
こんな風に擬岩を上り下りすると、腫瘤症(しゅりゅうしょう)(バンブルフット)という足裏の病気の予防になるので、とてもいいことなのです!が、給餌の際にアジを待つ視線が四方からきて、飼育員はドキドキしています...。
今年の換羽を乗り越えたペンギン達。
暑い中だけれど、これからもたくさん食べて、たくさんうごいて
元気に夏を乗り越えようね。
最後に、アジに食いつくペンギン達の写真をおとどけします。
(アース)
(ソラ)
(アポロ)
(ミント)
(カズミ)
アジを気持ち良いくらいたべてくれる野毛山のペンギン達に、
みなさまもぜひ会いに来てくださいね。
一緒にプールに入りたい ペンギン担当 はぎわら