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~ キイトトンボ調査隊! ~の写真

更新日:2025.08.05~ キイトトンボ調査隊! ~

更新日:2025.08.05

~ キイトトンボ調査隊! ~

2025年7月5日に企画展特別講座「キイトトンボ調査隊!」を開催しました。

集合場所の看板.jpg 

キイトトンボは開発などによる湿地の消失や水質汚染、水草の衰退などによって減少しており、神奈川県レッドリストでは絶滅危惧I B類に指定されている種です。他種と区別がしやすいため「地域の生きもの保全プロジェクト」が発足して以来、中心的な調査対象種として位置付けています。

過去のブログでも触れていますが、毎年同じ時期に生息状況の調査を行い、年ごとの消長を記録しています。

(過去のブログはこちら:「たくさんいると思っていたけれど・・・  〜キイトトンボ〜」「地域の生きもの保全プロジェクト活動のご報告 7月」

 

今年は市民協同の取り組みの一環として、企画展特別講座ということで来園者のみなさまにも参加いただき、職員とともにキイトトンボの数をカウントしました。

 参加者にキイトトンボの説明をします.jpg

暑い中集まってくださった調査隊隊員のみなさま。職員からキイトトンボの説明を聞いて、いざキイトトンボのカウントへ!

 

連結して池の上を飛ぶペア.jpg

葛葉の上にとまるオス.jpg

池の近くの草むらに飛んでいたり潜んでいたり。

 

連結して草に止まっているキイトトンボ.jpg 

トンボにとってよく見られる時期=繁殖シーズンでもあります。交尾連結しているペアもたくさん見つかりました。ペア写真ばかりなのは、的が大きくてピントが合わせやすいからです。

職員も池の上を探します.jpeg 

池の上も数え漏らさないよう、職員も一緒に数えて回ります。

 

さあ、結果は...?

 結果、去年は33匹でしたが今年は58匹でした.jpeg

昨年までは毎年数が減っていましたが、今年は数が増えていました。

理由ははっきりとは分かりませんが、池の清掃時期をずらしたり、清掃の際植物の周りの泥を残したり...と施設管理の職員にも協力してもらって、環境整備に取り組んだ結果が反映された...のかもしれません。

連結中オスは尾部付属器でメスにつかまって直立している.jpg 

トンボは水生生物の中では(成虫になってからは昆虫界でも)高次消費者ですので、彼らが豊富に生きていける場所は、環境が豊かに保たれているという指標になります。

 

キイトトンボ調査隊隊員のみなさまのおかげで、今年の生息環境が豊かに保たれていることが確認できました!

 

地域の生きもの保全P