更新日:2026.09.25レッサーパンダだけ守ればいいのか
レッサーパンダだけ守ればいいのか
9月19日の国際レッサーパンダデーに併せて、およそ1ヶ月かけてレッサーパンダの
保全状況や減少理由などを紹介してきました。

レッサーパンダは動物園だと、大変来園者に人気のある動物なうえ国内の動物園でも多く見ることが出来ます。そのためか絶滅の危機に瀕している動物としては中々伝わりづらいのかもしれません。
シセンレッサーパンダは国内での飼育頭数は2017時点で263頭。WAZA加盟館だと349頭となり、およそ7割以上が国内で飼育されています。
野生での数が2500~10000頭とされ、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは絶滅危惧種(EN)に指定され、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いとされています。

昨年のブログでも書きましたが、正直レッサーパンダが絶滅しても僕の今後の人生に大きく影響がでることはないかと思いますし、大半のかたにも影響はないかと思います。
ただ、人の活動が起因して種を絶滅に追い込むのはなにか悲しくありませんか?
また、絶滅危惧種は、はじめから絶滅危惧種だったわけではないかと思います。
昔は普通に当たり前のようにいる普通種だったものが、なにかの原因で絶滅危惧種になり、そして絶滅します。
人の活動がもとで絶滅に追い込んでいるものは自然回復の望みはほぼないと思います。人の活動で絶滅に追い込んでいるものは人の活動でしか守ることはできないことでしょう。
また、保全活動は1種類だけを守ろうとしても効果はあまりありません。守りたい種とその種が生活できる環境を守ることが保全には必要になります。
ブログでたくさん書きましたが、レッサーパンダと住む森だけを守るだけでなく、そこに住む人間の生活を守ることへ意識を代えていくことも生態系の保全に繋がるものだと思います。
私はレッサーパンダの担当なので、レッサーパンダの保全の話ばかりブログにあげましたが、みなさまがもし保全のことを考えてみたいと思ったら、ぜひ手元、足元の動物たちについて少しだけでいいので考えてあげてみてください。
絶滅危惧種を絶滅種にするのか普通種にするのか
普通種をそのまま普通種のままにするのか、絶滅危惧種になってから慌てるのか
それは我々人間の活動次第かと思います。

当日のガイドは天候が微妙な中たくさんの来園者がお見えになられました。
また、たくさんの募金も有難うございます。一所懸命作った甲斐がありました。
印象的だったのはガイド終盤に質問を伺っていたところ、小さなお客様になんで飼育係になったの?と聞かれて久々に志望動機を話した気がしました・・・
飼育展示係 大滝