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オカピのふるさとを知ろう シンポジウムを終えて。の写真

更新日:2025.08.05オカピのふるさとを知ろう シンポジウムを終えて。

更新日:2025.08.05

オカピのふるさとを知ろう シンポジウムを終えて。

ども!
オカピ担当です。

7月27日(日)に開催したシンポジウム
「オカピのふるさとを知ろう

「地球の肺」コンゴ盆地について理解を深める」
が無事に終了しました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!!
講演会の様子.jpg
始まる前の様子↑

今回はオカピやその他の野生動物たちが数多く暮らしているコンゴ盆地の話がメインだったのですが、まず「コンゴ盆地」がどこにあるのか、みなさん知っていますか?(気になった方はぜひ調べてみてください。)

今までオカピの飼育担当をしていて、コンゴ盆地の詳しい情報を持っている方と知り合う機会がなかなかありませんでした。今回はJICAの方のご協力もあり、コンゴ盆地で調査研究と保全活動を行っているDr.Corneille EWANGO氏(コルネイユ・エワンゴ教授)にご講演いただきました。

IMG_8044.jpg
登壇するエワンゴ教授。

オカピが暮らす森の話から始まり、歴史的背景(人とオカピの出会い)、オカピ野生生物保護区の設定、先住民族とオカピとの関係など、色々な視点からコンゴ盆地の重要性をお話していただきました。

その中で・・・
一般の人々にオカピが発見される前から先住民族(ピグミー)はオカピの存在を知っていて、オカピのことを「オカフィ(神)」と呼んで敬い、共に森の中で生きてきた。

現在ではピグミー以外の住民による狩猟、焼き畑による農地開発、さらには肉や毛皮を採るための密猟によって、オカピの生息数は激減している。

その他にはオカピ保護区における違法な鉱山開発の急増により、環境破壊が進み、水質の悪化や森林の減少が著しい。

ニュースや新聞で見たり聞いたりしたこともある情報だとは思いますが、実際に現場の写真を見たり、その場で活動をしている方たちの生の声で伝えてもらうことで、非常に危機的な状況であることが痛いほど伝わってきました。

このような環境問題に対して、20以上の国際パートナーが連携をして保全に関する戦略を出し、法律も整備して、少しずつでも改善をしようと活動しているという報告もありました。

さて、では私たちに今何ができるのか。

まずは「正しい情報を知ること」
そして「考えること 行動すること」
さらに「色々な人に情報を広めること」

環境を破壊してきたのは「人」です。
環境を元に戻せる、守れる、のも「人」です。
私たちは今「人」としての在り方を問われていると思います。

今何をすればよいのか。考え続けなければ、この豊かな地球はいつか動物どころか人も住めない場所になってしまいます。

とても長い文章になりましたが・・・
今回のシンポジウムに参加していただいた方たちも、色々な方法で今回の内容を拡散してくださっています。本当に感謝しています。

オカピという動物を通して、これからも情報発信を行っていこうと思います。

まとまりのない文章ですが・・・
内容が盛りだくさんで、残念ながらブログでは全部はお伝えできません。
今回のシンポジウムの内容は、また後日情報共有できるように準備を進めています!

        ◎●◎ オカピ担当 藤澤 ◎●◎