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祝🍎レッサーパンダ誕生の写真

更新日:2025.07.25祝🍎レッサーパンダ誕生

更新日:2025.07.25

祝🍎レッサーパンダ誕生

皆様こんにちは! アムールヒョウ・レッサーパンダ担当です!

園からのお知らせでもあった通り、6月25日にレッサーパンダの赤ちゃんが2頭誕生しました✨

 
母親はキク、父親はまめたろうで昨年に続いての繁殖となります。

キク.jpg↑母親のキク(2025年4月撮影)

 

まめたろう.jpg↑父親のまめたろう(2025年4月撮影)

 

担当者の私は、幸運にもモニター越しではありますが、キクの出産を見届けることができました。
2頭のうち最初に生まれた1頭は巣箱外で衰弱しており、やむを得ず人工哺育に切り替えました。2頭目は巣箱外で出産したもののキクが巣箱に連れ帰り、優しくなめ、授乳をしはじめました。

 
「人工哺育に切り替えた子をもう一度キクのもとに返さないの?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、キクは非常に神経質な個体です。それは当園でレッサーパンダの飼育に携わり、キクの性格をよく知る職員や、キクが野毛山動物園で過ごした時代を知っている職員に聞いても皆同じ認識です。命を懸けて出産、育児を行っているキクに、チームで話し合い、これ以上の刺激や負担を強いるのはストレスになると考え、人工哺育で育てるという結論を出しました。

本来であれば、2頭とも母親であるキクが育てる方が子どもたちのためにも、そしてレッサーパンダという種の未来のためにも良いのですが、今回はキクとその2頭の子どもたち、目の前の命を生かすことを最優先とし、このような形で子どもたちを育てていくことになりました。

少し複雑な出産報告とはなりましたが、まずはキクが無事に出産を終えたことと、子どもたちもそれぞれが元気に育っている、というご報告でした。

以下の2枚は同日に撮られた写真です。(2025年6月29日撮影)6.29 パンダの赤ちゃん 自然.png
↑母親のキクは朝餌を食べに出かけています。

 6.29パンダの赤ちゃん 人工.jpg
↑保育器の中に段ボールを入れ、その中で眠っています(ぜひこの写真のサイズ感、覚えておいてください)


環境は違えど、2頭ともすくすくと育つよう、飼育員一同全力でサポートしてまいります。

今後もブログでお知らせをしていきますので、どうぞお楽しみに。

 

キク、出産お疲れ様!
キク 授乳.png
↑授乳中と思われるワンシーン

 

出産予定日が近づくにつれ、キクが夢に出てきてはドキドキしていた
アムールヒョウ・レッサーパンダ担当