
更新日:2025.05.18ヤマネコバックヤードだより
ヤマネコバックヤードだより
みなさま、こんにちは!
ツシマヤマネコのブログが随分とお久しぶりになってしまいましたが、今日は非公開施設で暮らすツシマヤマネコのメスたちの様子をご紹介します。
まずは「つむぎ」↓↓5月15日で3歳になりました。発情期は食欲が落ちていましたが、今はとっても食欲旺盛。
上の写真は食べ終わった餌皿を回収したい担当者と、そうはさせない(まだ欲しい)つむぎとのやりとりの一コマ。
かわいらしい顔をしていますが、普通に手を出すと手をズタボロにされそうですので、諦めてくれるまで時間をおいて回収します...。
つぎは「ゆり」↓↓5月4日で7歳になりました。(ゆりは展示場に出ている「こう」の1歳上の姉になります)
いつのまにか換毛がだいぶ進み、スッキリとスリムになりました。他の個体も現在換毛中で、獣舎には毛がたくさん落ちています。
いつも健康管理のためのトレーニングには協力的で助かっています。
最後に「マミ」↓↓4月13日で10歳となりました。
昨年度から繁殖活動は引退し、のんびりと過ごしています。
今は体重が減る時期なのですが、なかなか減らないためダイエット中...(上の写真は体重測定中です)
こちらも餌の時間は立ち上がって待っちゃうほど食欲旺盛です😊ということで、簡単ではありましたが「みんな、よく食べ元気にしていますよ~」の報告でした。
最後にヤマネコファンが気になっているであろうことについて...。
ズーラシアは環境省と日本動物園水族館協会が協力して進めているツシマヤマネコの保護増殖事業に参画しています。本事業におけるツシマヤマネコ飼育下繁殖計画の一つとして毎年人工授精に取り組んでいますが、今年も残念ながら繁殖には至りませんでした。
ツシマヤマネコの人工授精は過去に1度成功していますが、ネコ科の人工授精は繁殖生理学的にも非常に難しいとされており、うまくいかなかった今回の例も一つの知見として蓄積され、今後に活かされていきます。
協力してくれたツシマヤマネコたち、ありがとう。