更新日:2016.11.10「そら」と「紅葉」!
「そら」と「紅葉」!
落ち葉拾いをする担当者の頭上から見下ろす「そら」。
気配を感じて見上げる担当者には紅葉と青空と「そら」が写ります。
さて、動物園の代表的な動物の1種であるキリン。しかし、野生ではもちろん、日本の動物園でもキリンが減少しており、繁殖が大切な使命となっています。
野毛山動物園でもアミメキリンの「そら」が1頭で暮らしています。「そら」が1頭になってしまったとき、このまま1頭で飼育を続けることは、「そら」にとっても日本のキリンたちにとってもベストではないため、「そら」をお婿さんとして仲間のいる動物園に搬出することも検討されました。
「そら」に家族を作ることは担当者にとっての願いでもあります。その場所がどこであっても...
しかし、小さな子どもたちが動物園デビューを果たし、絵本やテレビ以外で自分よりもはるかに大きなキリンを見て感動するこの場所で、お客様の愛情もたっぷり受けて育っている「そら」の家族を作っていくことが、日本の動物園に貢献することにつながると、この場所でその命を守っていくことが決まりました。それから数年...ついに!「そら」のもとに、可愛い仲間がやってくることが決まりました(涙)!
紹介します!「モミジ(メス・2歳)」です!
埼玉県こども動物自然公園で生まれ育ってきた美人さんですよ。
「モミジ」の来園が決まってから、埼玉県こども動物自然公園にお忙しいところをお邪魔させていただき、いろいろと準備をしてきました。「モミジ」が輸送箱に入る練習を始めた頃にも伺いました。
間近でご挨拶!この姿を見て、少し安心した担当者でした。
また、他園のキリン担当者の方にも搬入方法や飼育法方法などを聞かせていただくこともあり、「モミジ」の来園の裏にはたくさんの方々のご協力がありました。「そら」と「モミジ」の縁をつないでいただいたことに本当に感謝しております。
これまでは「そら」を中心に家族を作ることを願ってきましたが、今日から「そら」と「モミジ」を守り、支えていくことが願いになりました。どうかまだまだ若いキリンたちですが、ゆっくりでも固い絆で結ばれた家族になってもらいたいと思っています。2頭を温かく見守ってください。
最後に...今年の秋ポスターはキリンが主役だったことをご存じでしょうか?
このポスターを作成する際に、「そら」の写真と一緒にあるものを入れてほしいとお願いました。それは・・・「紅葉(モミジ)」をたくさん入れてほしいということでした。ポスターの掲示途中で「モミジ」が仲間入りするため、野毛山のキリンは「そら」だけじゃなく、「モミジ」もいるよという気持ちです。正式発表まではヒミツだったので、モミジ=紅葉だったわけです(笑)
また、「モミジ」は新しい環境に慣れるため、しばらく非展示となりますので、ご理解ください。
来園した日のことや「モミジ」の様子は、ブログやSNSで改めてご報告します!
(飼育展示係 落合)