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更新日:2019.10.23「台風の後に」

更新日:2019.10.23

「台風の後に」

強烈な台風15号、19号がたて続けに関東を襲いました。園内の樹木や周辺の山林の樹木がなぎ倒されました。園内の園路はほぼ復旧しましたが、外園区にはまだ通れないところがあります。

折れた枝など足元に注意しながら園内を歩いてみました。

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① コウヤボウキ (キク科) おもしろ自然林

 高野山のお坊さんが高価な竹箒の代わりにこの植物を束ねて箒を作ったことからこの名前が付いたと言われています。この辺の山の尾根筋の乾燥した明るい林床に生育します。

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② ノコンギク (キク科) おもしろ自然林

 この辺の山のやや乾燥地に自生する野菊です。葉は厚く両面に短毛が生えざらつきます。舌状花(ぜつじょうか)は淡青色で1列です。

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③ シロヨメナ (キク科) おもしろ自然林

 やはりこの地域のやや湿ったところに自生する野菊です。葉は長楕円状で先は鋭く尖ります。舌状花は白色で1列です。

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④ タマアジサイ (ユキノシタ科) みずの谷

 他のアジサイに比べて真夏に咲きだします。しかし今年の夏が暑く長かったせいかまだ満開状態で咲いていました。

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⑤ ホトトギス (ユリ科) ののはな館周辺、しいのき山展望台、

 花の斑点が鳥のホトトギスの胸の斑点に似ているためこの名前が付けられました。この花も今年の夏暑かったせいかいつもの年より開花が遅くれました。

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⑥ サラシナショウマ (キンポウゲ科) のんびり野原

 明るい山林の下に生え茎は1㍍以上になります。名前の由来はこの植物の若葉をゆでて水にさらして食べたことによるようです。キンポウゲ科の植物には少なからず毒があり、水にさらすことにより毒をとったのではと思います。この辺でも少なくなった植物です。

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⑦ チャノキ (ツバキ科) のんびり野原

 飲むお茶の花です。花は白色でわずかに下向きに咲き、雄しべは花弁の基部に密生します。

番茶はこの葉を摘み取り、蒸して乾燥させたものです。ちなみに地図記号の茶畑をご存知ですか。

チャノキの実の特徴を表したものです。調べてみてください。実を横半分に切った図柄です。

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 ⑧ キンモクセイ (モクセイ科) こども広場ほか

  この花も今年の開花は遅くなりました。雌雄異株なのですが、日本には雄株しか渡来していないため、雌株は無く果実も見られません。増やすには挿し木です。

香りが良いため、消臭剤にもこの香りのものがあります。我が息子は、この花のにおいをかいで「トイレの匂いがする」と言ったことを思い出します。

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 ⑨ クサギの実 (クマツヅラ科) みずの谷

  明るい林縁や川岸など日当たりの良い場所に生える潅木です。枝や葉に悪臭があるためこの名が付きました。しかし花のにおいは良く、蝶や蛾をあつめます。萼(がく)へんは写真のように平開して美しい紅色になり、果実は光沢のある藍色です。藁(わら)の灰汁で煮出した液で布を染めると「あさぎ色」に染まるそうです。

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 ⑩ お花畑上部から金沢区の市街地を臨む

  房総半島は望めませんでしたが、市街地ははっきり見下ろせました。

  

  ハイキング道の倒木等の片付けも少しずつ進んでいます。 急に涼しくなりましたが、歩くには良い季節になりました。今回の台風意外と植物に対して塩害は無かったようです。紅葉も少しずつ進行します。お出かけください。

by花咲じじい