山手234番館
昭和2(1927)年頃に外国人向けの共同住宅(アパートメントハウス)として、現在の敷地に建てられました。ここは関東大震災の復興事業の一つで、横浜を離れた外国人に戻ってもらうために建設された経緯があります。設計者は、隣接する山手89-6番館(現「えの木てい」)と同じ、朝香吉蔵です。
建設当時は、4つの同一形式の住戸が、中央部分の玄関ポーチを挟んで対称的に向かい合い、上下に重なる構成をもっていました。3LDKの間取りは、合理的かつコンパクトにまとめられています。また、洋風住宅の標準的な要素である、上げ下げ窓や鎧戸、煙突なども簡素な仕様で採用され、震災後の洋風住宅の意匠の典型といえます。
第2次世界大戦後の米軍による接収などを経て、昭和50年代頃までアパートメントとして使用されていましたが、平成元(1989)年に横浜市が歴史的景観の保全を目的に取得しました。平成9(1997)年から保全改修工事を行い、平成11(1999)年から一般公開しています。1階は再現された居間や山手234番館の歴史についてパネルを展示しています。2階は貸しスペースとして、ギャラリー展示や会議等に利用されています。
基本情報
施設概要 | 昭和2年(1927)築 横浜市認定歴史的建造物 |
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所在地 | 横浜市中区山手町234-1 |
開館時間 | 9:30~17:00 |
休館日 | 第4水曜日(休日の場合は翌日) 年末年始(12月29日~1月3日) |
入館料 | 無料 |
アクセス | 交通案内はこちら |
問合せ先 | 山手234番館 TEL・FAX:045-625-9393 |
館内の見どころ | 館内の見どころはこちら |
主な施設・サービス | 貸しスペース バリアフリー 館内にAEDの設置あり |
山手西洋館グッズ | グッズ紹介はこちら |
その他の施設 | 元町公園 |
利用上のルールとお願い
- 館内は備えつけのスリッパに履き替えて見学してください。床面保護のため、ご協力をよろしくお願いします。
- 駐車場はありませんので、公共の交通機関または近隣の駐車場をご利用ください。
写真撮影についてのお願い
館内の撮影に関しましては、事故防止、重要文化財・歴史的建造物保護のため、また来館者の皆様に気持ち良くご利用いただくため、下記の点にご留意いただきますよう、ご理解とご協力をお願いします。
- 他の来館者の迷惑にならないよう、記念写真程度でお願いします。
一ヶ所に長時間留まっての撮影、動画や接写、通行の妨げになる撮影もご遠慮ください。 - 装飾品、家具、壁には触れないようお願いします。また、荷物を置いたままにしないようお願いします。
- 機材(三脚、レフ板、自撮り棒など)を用いての撮影はご遠慮ください。
- 館内で撮影の指導や、写真の講評はご遠慮ください。
- 商業目的や占有使用の撮影は、事前に横浜市の許可が必要です。 詳細はこちら