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イノッチ、富山への写真

更新日:2023.06.18イノッチ、富山へ

更新日:2023.06.18

イノッチ、富山へ

2023526日、二ホンイノシシのイノッチ(雄・推定10歳)が富山市ファミリーパークに出園しました。(報告が遅くなり、申し訳ありません)

牧草を食べた後のイノッチ.jpeg

イノッチは2012年に横浜市港北区の鶴見川河川敷で保護されました。

保護された時はまだウリ縞がある、いわゆる『ウリ坊』で、最初は雌と思われていて将来的に『ほのぼの広場」で活躍する予定だったそうです。それが成長すると雄であることが判明し、展示目的での飼育になりました。

子供時代のイノッチ.jpg

私は今年度から金沢動物園でイノシシの飼育担当になったばかりですが、イノッチの愛嬌のある顔立ちと持ち前の性格の良さに、すぐにイノッチが『推し』になってしまいました。

格子越しに見つめるイノッチ.jpeg

特に、朝と夕方は必ず格子に鼻をつけてのご挨拶。これが至福の時になっていたので、正直出園することは寂しくもあったのですが、富山の皆様が温かく迎えて下さることも知っていたので、とにかくイノッチを元気に送り出すことを目標に準備を進めてきました。

輸送箱を獣舎に設置した様子.jpg

まずは輸送箱(動物を移動させるための箱)を獣舎内に設置です。

幸い同じ班の先輩方はゾウやサイ、バクなどの大型草食獣の移動を数多く経験していたので、イノッチが万全の体制で富山に行くために必要な準備を教えてもらい、雄のイノシシが本気を出しても動かないよう各所をガッチリ固定してもらいました。

これで、輸送箱は準備万端。

つぎは、イノッチがストレスなく箱に入ってもらうための練習開始です。

イノッチが輸送箱の中でサツマイモを食べる様子.jpg

その方法として、大好きなサツマイモなどを箱の中で食べてもらい「輸送箱の中は楽しい場所!」と思ってもらうことです。

また、輸送箱の床面にはイノッチが毎晩使っている床材を敷いて、できるだけ安心感を持ってもらうことにしました。

搬出までの期間が短かったものの、イノッチは学習能力が高く、練習する度に箱の中に滞在する時間が長くなり、出園日が近づくにつれて練習の時間が待ちきれない様子も見受けられました。

搬出直前、イノッチが輸送箱に入っている様子.jpg

練習のかいもあり、搬出当日は1分足らずで輸送箱に入ってくれたイノッチ。

 

そして横浜から陸路で約8時間かけて富山に到着し、無事に輸送箱から出たイノッチは、富山の方に用意していただいた餌をすぐに食べたとのことです。

職員たちがイノッチを見送る様子.jpg

富山のみなさま、イノッチのことをよろしくお願いいたします!

 

(推しイノシシはイノッチ 大谷)