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フジノスケとジュタロウの写真

更新日:2021.01.29フジノスケとジュタロウ

更新日:2021.01.29

フジノスケとジュタロウ

フジノスケとジュタロウ。この2頭の共通点は何でしょう?

この2頭は、実の兄弟です。

フジとジュタの兄弟関係図.jpg

(父はホタル、母はザビコです。)

見た目は似ていない2頭ですが、最近、やっぱり兄弟だなぁと感じることがあります。

フジノスケ.jpg

(2013年7月9日生まれのフジノスケ。ツノが大きく立派です。)

ジュタロウ.jpg

(2016年5月18日生まれのジュタロウ。オス群の中で一番スマートな体形の持ち主です。)

マイペースで穏やかな性格のフジノスケですが、若いときは少しヤンチャな時期もありました。
フジノスケの左唇上にある傷は、3歳頃にヨッチャンと激しくツノ突きをした時に負傷した傷あとです。

フジノスケの傷.jpg

弟のジュタロウは、生まれた時から体が大きく、現在では、オス群れの中で一番大きいです。
体が大きく、若いジュタロウは、自分よりも若いオスたちにツノを振りかざし、時には担当者にもツノで威嚇するなどやりたい放題でした。

そんなジュタロウに、少し変化がみられるようになったのは、つい最近のことです。

ジュタロウも2021年5月に5歳を迎えます。大人の仲間入りをしたのか、性格が少し変わってきました。

エサの袋を見ると、以前ならダッシュで近づき、ツノで袋を突きまくっていたのが、最近は「中に入っている牧草、くださ~い。」という感じで、穏やかに近づくようになりました。兄のフジノスケも同じ様な行動をします。

年下のオスたちにツノを振りかざすことも、ほとんどなくなりました。
そして、岩山のてっぺんでのんびりとくつろいでいる兄のフジノスケの隣にいる姿を見ることが多くなりました。

フジ&ジュタ.jpg

(左:フジノスケ、右:ジュタロウ 紅葉をバックにくつろぎ中)

2頭が並んで座っている姿は、なんとなくよく似ています。(え?みんな似ている?そんなことないですよ~。ツノの大きさや顔が違いますよ~。)
やはり、兄弟だからでしょうか。性格も似てきたような気がします。

ジュタロウのヤンチャ期が終わり、ジュタロウよりも若いオスたちが、張り切ってツノを振りかざしています。3歳のマンサクと2歳のオーキッドも実の兄弟です。兄弟はやはり似ているのかいないのか、そのような見方も面白いかもしれません。

2020オオツノヒツジ家族関係図.jpg

(家族関係図は展望デッキにあります。親子関係や兄弟関係も一目瞭然です。)

行動が似ているなぁと思ったら、家族関係図で関係性を調べてみてください。
オオツノヒツジの行動観察もなかなか楽しいですよ。

さとう