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更新日:2020.09.22サイとコロナとあなたと私 ―世界サイの日によせて―

更新日:2020.09.22

サイとコロナとあなたと私 ―世界サイの日によせて―

9月22日は「世界サイの日(WORLD RHINO DAY)」です。

これは、世界自然保護基金(WWF)南アフリカによって提唱され、2010年から始まり、世界中の動物園など、サイと関係のある施設で絶滅の危機にあるサイを守るためのイベントが開かれてきました。

ズーラシアではクロサイ、金沢動物園ではインドサイとクロサイを飼育しているので、毎年世界サイの日にはイベントを行ってきました。折り紙でサイを作ったり、サイのフンの繊維で紙を作ったりしながら、野生のサイについて考えてもらうイベントでした。

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今年ももちろん計画は立てていたのですが、新型コロナウイルス対策のため、去年まで行っていたようなイベントは開催できなくなってしまい、非常に残念に感じています。

横浜の動物園も長い臨時閉園があり、サイが見られなかった方、世界サイの日のイベントを楽しみにしていた方、準備や計画を立てて下さっていた保全団体の方、多くの人に影響がありました。

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世界に目を向けてみると、アフリカのサイの80%が生息する南アフリカでは、ロックダウン後、サファリ観光の収入が激減し、やむなくレンジャーや保全に関わる方々を解雇したため、パトロールが手薄になっています。

逆に密猟者はこれまで人目が多かったサファリ観光ルートにも大胆に侵入してサイを狙うようになってしまいした。

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アジアでは、インドやネパールの国立公園からも観光客がいなくなり、国立公園内の動物保護財源が不足し、密猟パトロールが手薄になっています。
インドサイの監視が厳格に行われているネパールでは、2011年に初めて密猟ゼロを達成し、2017年以降密猟ゼロを維持してきました。しかし、2020年9月6日、チトワン国立公園にて銃弾の痕がある死体が発見されました。

サイの角は万能薬という迷信が伝わるアジアの国では、未知の病気に打ち勝とうと需要が高まっています。

私たちの生活に大きな影響をもたらした新型コロナウイルスは、動物たちにも大きな影響を与えています。

こんな時、私たちに何が出来るのでしょうか?

どうしたらサイを含めた動物たちと共存する事が出来るのでしょうか?


世界サイの日。

私たち人とサイ、そして地球の未来を考える機会としていただけないでしょうか。

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インドサイ担当:安藤

情報提供&special thanks
認定NPO法人「アフリカゾウの涙」サイ・プロジェクト