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ゾウのベッドの写真

更新日:2019.12.22ゾウのベッド

更新日:2019.12.22

ゾウのベッド

 早速ですが問題です。ゾウはどんなふうに寝るでしょうか?2択です。
①立ったまま寝る。
②横になって寝る。
ピッ!ピッ!ピッ!ポーン...正解は、両方です。
 野生のゾウは、天敵から逃げやすいよう、立ったまま寝るのが一般的です。ただし、大人たちに守られている子ゾウは横になって寝ます。それを考えると、その方がやっぱり楽なんでしょうか。それを裏付ける証拠として、天敵のいない金沢動物園のゾウは、大人ですが横になって寝ます。

ボン寝る.jpg

写真は、夕方にボンが寝ている様子です。飼育員が勤務中の時間帯に、このような姿で寝ることは非常に珍しく「死んじゃったのか?」とかなりびっくりしました。大きなゾウが横になることで、床に当たる腰などにも負担がかかっているようです。

ボン腰.jpg

ボンの腰には床ずれができてしまっています。それに加えて、日頃より、6tの巨体を支えている足への負担軽減も目指し、ゾウ達の寝室への改良を施しました。

おが粉.jpg

こんな感じです。何かわかりますか?そう、おが粉です。横浜市では、街路樹などの剪定枝を処理するためのリサイクルプラントがあり、そこで安く購入できるおが粉は格好のクッション材となります。20cm程度の厚みで、かなり柔らかく、これまでの固い床と比べるとだいぶ居心地が良さそうです。

ボンおが粉.jpg

ただでさえ良く眠るメスのヨーコは、心地よいのか、さらに睡眠時間が伸び、人間並みの7時間も寝ることがありました(通常、ゾウの睡眠時間は4~5時間程度です)。狙っていた足への効果もてきめんで、早速良い方に変化が見られています。

足裏.jpg

ボンの後ろ足裏面です。ゾウの足にはスリップ防止の溝が入っていますが、これが踏みつぶされて汚れが閉じ込められる、ということがなくなりました。今後もゾウ達の快適空間作りに邁進しよう、と誓う今日この頃です。

飼育展示係 半澤 紗由里