更新日:2015.07.28飼育員の本気:企画展『むし・虫・カブトムシ!展』ブログその5
更新日:2015.07.28
飼育員の本気:企画展『むし・虫・カブトムシ!展』ブログその5
好評開催中の『むし・虫・カブトムシ!展』の一部を紹介したいと思います。
こちらは林内…ではなく、展示ケース内のミヤマクワガタです。
一般的なクワガタムシ、カブトムシの飼い方である、
飼育マットに止まり木入れて、カップで昆虫ゼリーを与えるという展示は、
どーしてもやりたくなかった!!!
ミヤマクワガタは夜の樹液はもちろんですが、日中も良く活動し、
スズメバチやカミキリムシがかじって樹液が出ている細枝に、
足を器用に使って、ぶら下がっているのを良く見ます。
そんなミヤマクワガタを見つけた時の感動を、どうやったら伝える事が出来るだろうかと、
悩みながら作った展示です。
そしてこだわりは他にもつづき…
『洞に暮らす種には洞が必要』 ダイオウヒラタクワガタの展示。
『昆虫の王者は、中米の雲霧林に住む』 ヘラクレスオオカブトの展示。
そして…そして…虫好き少年なら誰しも憧れた…
『樹液があふれ出るクヌギにいるカブトムシ』
…だけでなく、じつはこちらは混合展示。
カブトムシ、コクワガタ、カナブン、ジャノメチョウ、
ヨツボシケシキスイ(甲虫目ケシキスイ科)など、
樹液でおなじみの昆虫たちが一緒に展示されています。
時々起きる小競り合いも展示の一部!
我ながら良い展示になったのではと自負しています。
動物園が展示する以上、昆虫を通じて、その向こうにあるフィールドに対する想像力を
掻き立てるものでなくてはと、どれも気合を入れて作成しました。
是非ご覧ください!!
担当:ロシモフ