
更新日:2025.09.07【重陽の節句飾り】旧伊藤博文金沢別邸
【重陽の節句飾り】旧伊藤博文金沢別邸
旧伊藤博文金沢別邸では、9月10日(水)まで、重陽の節句飾り をご覧いただけます。
重陽の節句とは菊の節句とも言われ、菊の花とともに雛人形を飾り、健康・長寿などを願う習わしです。
館内では、重陽の節句にあわせた 宣法未生流 家元による生花と、しつらえ飾りをお楽しみいただけます。
宣法未生流家元 飯島 鼎甫氏
しつらえ装飾 小見山 徳江氏
客間 【重陽の節句 生花 と しつらえ飾り】
なんとも雅な空間になっております。
床の間【菊花 五色の生花】 宣法未生流家元 飯島鼎甫氏
五行を意味する色(白・黄・赤・青・黒)を配した生花です。
当流では、白色・黄色・赤色の菊の花に、葉の青色、水の黒色を加えて、五行の生け方と言われます。
【菊の柄の几帳】 しつらえ装飾 小見山 徳江氏
【菊の絵柄の器】 絵付師 小見山 徳江氏
【菊酒】
畳廊下【生花 宝尽くし】 宣法未生流家元 飯島鼎甫氏
作品はカクレミノを大きく入れ、その足元に隠れるように数種類の かぼちゃ、オクラ、マクワウリが入っており、日本古来からの吉祥文様である「宝尽くし」を表現しています。
居間【お雛様】
三月三日の雛祭りは、女の子の成長を願うものですが、九月九日には無病息災を願う重陽の節句にあわせて雛人形を飾る「大人の女性」の雛飾りです。
お雛様を飾り、自身の健康長寿を願ったとされております。
掛け軸は、創作表具ボランティア 古内 都氏の表装による作品です。
玄関【生花 菊の着せ綿】 宣法未生流家元 飯島鼎甫氏
古来、菊には邪気を払い健康長寿にする霊力があると考えられていました。
平安時代の宮中の風習として「菊の着せ綿」があります。九月八日の夕方、菊の花に真綿を被せ、翌日の重陽の日の九月九日の朝に、露を含み香りの移った真綿で、顔や体をそっと拭うことにより、不老長寿や無病息災を願ったと言われています。
まだまだ紹介しきれないほどの、素敵なしつらえ装飾がございます。
ぜひ、お越しください。