
更新日:2025.06.17博文邸【茅葺屋根 燻蒸見学会】イベント開催しました。6月16日(月)
更新日:2025.06.17
博文邸【茅葺屋根 燻蒸見学会】イベント開催しました。6月16日(月)
旧伊藤博文金沢別邸では、茅葺屋根を保全するため、年2回 燻蒸作業を行います。
昔の暮らしでは、囲炉裏 や かまど で火を焚く生活をしていたため、立ち昇る煙の成分が、茅や木材をコーティングすることにより、防菌・防虫に優れた効果を発揮して 耐久性を高めていました。
今の時代、人が住まない文化財では、あえて煙による燻蒸を行い、茅葺屋根の保全をしています。
今日のイベントは、なかなか見られない 燻蒸作業 を見学するイベントです。
★燻蒸専用車両「スーパーケムラー」登場‼★
荷台に 煙を出す薪をくべる 炉が付いて、横を通ると熱さを感じます。
茅葺屋根保存協会の方による説明を聞きました。
薪の木材には、ナラ・クヌギ・サクラ が使用され、防菌・防カビ成分を含んだ煙を出す為には、適切な温度管理が必要という事など、くわしく説明していただきました。
スーパーケムラーの 炉から発生した煙は、ダクトホースを通り、天井裏へ。
しばらくすると、茅葺屋根から モヤモヤと煙が出てきました。
香ばしいような 匂いも ただよってきます。
茅葺は、2020年 ユネスコ無形文化遺産 に登録されています。
このような燻蒸作業も、茅葺の伝統技術を保全する技術として、非常に重要であると感じました。