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【最終結果報告】あなたと一緒に考える、チンパンジーの森の未来の写真

更新日:2019.10.23【最終結果報告】あなたと一緒に考える、チンパンジーの森の未来

更新日:2019.10.23

【最終結果報告】あなたと一緒に考える、チンパンジーの森の未来

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9月30日まで実施しておりました、「あなたと一緒に考える、チンパンジーの森の未来」

たくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました。

結果を随時更新してきましたが、今回まとめの最終結果をご報告いたします。

【実施内容】

期間:8月28日(水)から9月30日(月)まで、34日間
  (うち9月3日、9月10日は休園日)

実施時間:各日9:30~16:30(開園から閉園まで)

対象:13歳以上

実施場所:アフリカの熱帯雨林 チンパンジー展示場周辺(チンパンジーの森)

参加方法
①チンパンジーの森 屋内展示場前に置いてあるミニ冊子を受け取る。(常時設置)
②パネルを読む前に、まず投票。
 あなたが思う「チンパンジーを絶滅から守るために、一番最初に解決すべき課題」に、冊子表紙の「ワーク前」投票用紙を切り取り、箱に入れる。
③チンパンジーを観察しながら、観覧通路に設置されたパネルを読み、チンパンジーが生息する森に関わる様々な人の声に耳を傾ける。気になるところを冊子にメモすると効果的です。
④すべての読み終えた後、冊子裏表紙の「ワーク後」投票用紙を切り取り、その時あなたが思う「チンパンジーを絶滅から守るために、一番最初に解決すべき課題」にもう一度投票する。

投票の選択肢:①野生動物の生態解明、②飼育・繁殖技術の確立、③生息地の確保、④現地の人々への教育、⑤現地の雇用確保、⑥現地の理解、⑦先進国の理解、⑧先進国の介入、⑨先進国の行動変容、⑩野生動物を守る必要はない

パネルで登場した人々:木材会社の社長、村の女性、森のきこり、チンパンジーの研究者、村の子ども、トラッカー(研究者のアシスタント)、観光客、森林管理官、密猟者の10名

昨年参加された方から、「パネルの文字が多くて読むのが大変」というご意見をいただいておりましたので、今年は各パネルにQRコードを付けていました。

お手持ちのスマートフォンなどで読み込むと、こんな動画へアクセスできるようにしました。

動画の一例はこちら

【最終結果】

冊子配布数:486冊

投票数:ワーク前 242票(投票率49.79%)、ワーク後 216票(投票率44.44%)

投票結果

ワーク前

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ワーク後

ワーク後最終.png

【まとめ】

昨年同様、ワーク前と後で投票結果が変わっています。

昨年の最終結果はこちら

ワーク前では、チンパンジーを絶滅から守るためにはまず「生息地の確保」をしなければならないと考えた方が全体の46%を占め最も多かったのに対し、ワーク後では「現地の雇用確保」が全体の26%で最も多く、「現地の人々の教育」の21%、「生息地の確保」と「現地の理解」の13%と続きました。

この変化も、ほぼ昨年と同じです。

今回もワークを通して、チンパンジーの森には様々な人々の、様々な課題が複雑に絡み合っているということがご理解いただけたのではないでしょうか?

チンパンジーの森にはたくさんの人々が関わっています。

チンパンジーの森は、チンパンジーだけの森ではなく、関わる人々をはじめ、様々な生き物にとっても大切な森なのです。

チンパンジーだけを見ていては、対立や軋轢を生むばかりで問題や課題はなかなか解決しません。

本企画の最後には、「チンパンジーの森とSDGs」と題したパネルを2枚掲示しています。(クリックするとPDFダウンロードできます)

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この企画を実施してみて、生息地(=現地)の変化で課題を解決しようと考える方が多いことに気づきました。

それも必要なことだと思います。

でも、ズーラシアを訪れる私たちに、できることはないでしょうか?

最後に設置したパネルの2枚目でチンパンジーが語っているように、SDGsのターゲット12「つくる責任 つかう責任」(持続可能な消費と生産のパターンを確保する)は、私たちの暮らしに関わりが深く、誰もが取り組めるターゲットの一つではないでしょうか。

チンパンジーの森の未来は、みなさんの未来でもあります。

どうしたら持続可能な未来に向かっていけるのか、みなさんで一緒に考えていきましょう。

 

昨年この企画を実施して、「ズーラシアにいらっしゃるみなさんの暮らしと、チンパンジーの森(生息地や現地)の未来をいかに結び付けて考えていただくか」が課題だと感じていました。

そこで、今年はズーラシアどうぶつ教室で「あなたとチンプのものがたり」という関連企画を実施していました。

実施の様子はこちら

そちらの結果は、また今度お知らせします。

(飼育展示係 川口)