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園内で原始的なクモ(の巣)発見!の写真

更新日:2017.12.12園内で原始的なクモ(の巣)発見!


更新日:2017.12.12

園内で原始的なクモ(の巣)発見!

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園内でブドウの仲間のエビヅルが熟し切っています。甘酸っぱくおいしい実ですので、鳥が食べて園内のあちこちで糞から出た芽が育ち、つる性の木になっています。シロテテナガザルにも与えてみたので、そのうちテナガザルの展示場にも生えてくるでしょう。皆様いかがお過ごしでしょうか。



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園内で虫などの生きものをみつけた職員は、みんな私のところに持ってきてくれます。生きもの館に入ってすぐのところに置いておいてくれる職員も多いのですが、結構な頻度で飼育事務所の私の机の上に置いてくれたりします。カエルが置いてあったり、ムカデが置いてあったり。

先日は机の上にこの幼虫が置いてありました。アカイラガの幼虫です。ご存知の方も多いと思いますが、イラガの幼虫に刺されると電気が走ったようにびりっと痛みます。そんなのが机の上に置いてある(袋には入っていますが)ので、普通の人なら「いじめか!」「虫ハラスメントか!」と怒るところかもしれませんが、私は嬉々として写真を撮りまくるわけです。



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さて、ある日いつも来園してくださるお客様から「バーラルの前の植え込みの根元に変な穴が開いています。何の巣でしょう」とのお問い合わせがありました。ハンミョウの幼虫かクモの仲間かなと思って早速行ってみると、フタまでついています。



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ふたを閉じてみるとこんな感じ。落ち葉や枝がついていてちょっと見ただけではわかりません。調べてみるとトタテグモの仲間の巣のようです。分布域から言ってキシノウエトタテグモでしょうか。

キシノウエトタテグモは赤褐色で、普段はこの穴の中に身をひそめていて、獲物の虫などが近くを通るとふたをガバッと開けて飛び出し、捕まえて引きずり込んで食べるというクモです。原始的なクモの仲間で、環境省のレッドデータブックでは準絶滅危惧に指定されています。

なかなか興味深いものを見させていただきました。今度はぜひとも生きた生体を見てみたいものです。

(飼育展示係 桐生)