動物園の歴史/横浜市立動物園の沿革

動物園の役割

動物園が社会的に求められている4つの役割は、「種の保存」「環境教育」「レクリエーション」「調査研究」です。この4つの役割は、20世紀初頭に欧米で提唱され始め、現在も動物園運営の基本となっています。「調査研究」と「レクリエーション」は、「種の保存」と「環境教育」を両側から支え、推進する牽引力となり、4つの役割が各園の特色を反映させながらバランス良く発揮されることによって、「種の保存」と「環境教育」という新しい動物園の活動目的を達成していきます。よこはまのどうぶつえん(よこはま動物園ズーラシア、野毛山動物園、金沢動物園)がそれぞれの特色を活かしながら、この4つの役割をバランスよく推進し、より社会に必要とされる動物園運営を目指して取り組んでまいります。

近現代における動物園の主なできごと

動物園の歴史は、古代エジプト王朝時代(B.C.3000年頃)に遡り、中国では周の文王の時代(B.C.1500年頃) に「知識の園」と称して動物を飼育した記録が残されています。 古代から近代における動物のコレクションの特徴は、王侯貴族を代表とする特権階級の富と権力の誇示や趣味として発展してきました。近現代になると、動物園は研究の場、教育の場としての存在意義が次第に強まっていきます。ここでは、世界、国内および横浜での動物園の主なできごとをご紹介します。

年代できごと
1752年 現存する最古の近代動物園と言われるシェーンブルン動物園(オーストリア)が、フランツ1世のメナジェリー(動物観覧施設)として開園。
1826年 ロンドン動物園の運営母体であるロンドン動物学会が創設され、その2年後(1828年)にロンドン動物園が開園。
1860年 北米で初めての近代動物園がニューヨークのセントラルパークに開園。
1882年 日本で初めての動物園が、農商務省所管の博物館付属施設として上野公園内に開園。
1907年 造園技術を駆使し、無柵放養式で動物を展示するハーゲンベック動物園(ドイツ)が開園。
1951年 横浜市初の動物園である野毛山動物園が開園。
1956年 サル類に関する飼育展示と教育研究活動を中心とした日本モンキーセンターが開園。
1960年代 動物園動物の飼育環境を豊かにする取り組み(環境エンリッチメント)の概念が北米で普及し始める。
1972年 日中国交の象徴としてジャイアントパンダが上野動物園に来園。
1978年 世界で初めて環境一体型の展示となるウッドランドパーク動物園(北米)の「ゴリラの世界」が開園。
1979年 飼育下繁殖専門家グループ(後の保全繁殖専門家グループ:CBSG)が創設され、動物園における希少種保全活動が世界的に展開。
1982年 横浜で2番目の動物園である金沢動物園が開園。
1988年 「世界動物園保全戦略」の一環として、日本動物園水族館協会が種保存委員会(SSCJ)を組織し、本格的に希少種の域外保全事業を開始。
1993年 ニューヨーク動物学協会が、野生生物保全協会(WCS: Wildlife Conservation Society)へ名称変更し、
生息域内保全の重要性を世界へ示した。 国際自然保護連合や世界動物園連盟により「世界動物園保全戦略」が公表される。
1999年 日本で初めての生息環境展示を導入したよこはま動物園ズーラシアが開園。横浜市繁殖センターと名称された保全繁殖研究施設の併設も日本初。

横浜の動物園の沿革

(公財)横浜市緑の協会は、よこはまのどうぶつえん(よこはま動物園ズーラシア、野毛山動物園、金沢動物園)を管理運営しています。1951年に開園した野毛山動物園を皮切りに、1982年に金沢動物園、1999年によこはま動物園が開園しました。各動物園の詳細は、以下からご覧いただけます。